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に
地球が球形であることは、紀元前4世紀にはすでに知られていた。アリストテレスらは自然現象の観察によ
って、(ア)地球が丸い証拠をいくつか示していた。 紀元前3世紀には、エラトステネスは地球を球形と考
えて,はじめてその大きさを求めた。具体的には、ほぼ南北に位置するエジプトのアレキサンドリアとシェネ
で、夏至の日の正午に観測される太陽の(A)の差と,アレキサンドリア~シエネ間の(B)から
地球の全周の長さを計算した。
17 世紀には,地球の形は完全な球ではなく,楕円を一方の軸のまわりに回転したときにできる回転楕円体で
あると考えられるようになった。 そして 18世紀には、フランスの測量隊が(ウ)高緯度地方と低緯度地方で、
緯度差 1° あたりの経線の長さを測量することによって、このことを確かめた。
(エ)回転楕円体の長軸の長さを a, 短軸の長さを b として,-
a-b
a
で表される値を(C)という。
また,地球の大きさ・形に最も近い回転楕円体を(D)という。(D )はなめらかな表面の立体である
が,実際の地球の表面にはさまざまな凹凸がある。
問1 文章中の下線部(ア)について述べた次の文abの正誤の組合せとして最も適当なものを,後の1~4
のうちから一つ選び, 番号で答えよ。
a 南北に離れた2地点では,同じ日時でも見える星が異なる。
b 日食のとき, 太陽は丸く欠けていく。
生こ
a
1 正
b
a
正 A 正
b
誤 3 誤
a
b
a
b
正 4
誤
誤
問2 文章中の空欄 (A)~(D)に入れる適当な語を,それぞれ答えよ。
問3 次の(1)(2)の各問いに答えよ。
(1) 文章中の下線部 (イ) に関連して, 地球を球形と仮定し,
国土地理院発行の5万分の1の地形図をもとに地球の半径を
求めることを考える。 図1のように, 5 万分の1の地形図の
上端から下端までの長さを r [cm], 上端と下端の緯度の差を
[°〕 とする。
① 地図上の上端から下端までの距離は、 実際の距離では
何kmに相当するか。 r を用いて答えなさい。
なお,5万分の1の地形図上での 1 cm は,実際の
0.5 km に相当する。
②地球全周の長さ L [km] を, r と 0 を用いた式で表せ。
上端
T[cm]
下端
図15万分の1の地形図
0 (°)
(2) 文章中の下線部 (ウ)に関連して述べた次の文章中の空欄 (E) ( F )に入れる語句の組
合せとして最も適当なものを、後の1~4のうちから一つ選び、番号で答えよ。
北海道と沖縄の5万分の1の地形図を用いて, 地球を球形と仮定し, それぞれの地形図の緯度差 0 は等
しいものとして, それぞれの地形図から地球の半径を求めた。 すると, それぞれの地形図の緯度差 0 は等し
いにもかかわらず, 北海道の地形図から求めた地球の半径の方が, 沖縄の地形図から求めた地球の半径より
も(E)ことがわかった。 これは,地球が極半径よりも赤道半径の方が ( F ) 回転楕円体に近い形
をしているためである。
E
F
1
短い
短い
3
長い
短い
文中の下()に由
24
E
F
短い
長い
長い
長い