きょうはアースデー。地球環
語|境を考える日として1970年
に始まったとき、米国で一風変
わった試みがなされた。歩行者
天国である。排ガスに汚されて一
いない空を取り戻そうと、ニュ
ーヨークのあちこちで車が締め出された
日本も追随し、その年の夏に東京。銀
座などで人々に車道が開放された。当時
の新聞によると、美濃部亮吉都知事がニ
ューヨーク市長にメッセージを送ってい
る。自動車交通の問題は「人間の生命を一
大気汚染からいかに守るか」に関わって
いると▼排ガスの悩みは先進工業国に共一
通する大問題だった。時代は移り、温室
効果ガスというグローバルな問題があら
Dる国にのしかかっている。バイデン米
大統領が0の国。地域に呼びかけた「気
候変動サミット」はきょうオンラインで
始まる▼安保や経済で対立する米中もこ
こでは手を握るのか、習近平国家主席も一
参加する。 温暖化間題の国際協調はトラ
ンプ時代の混乱を経て、ようやく旧に復
する。混乱に隠れ、対策をさぼっていた」
のは恥ずかしながら日本のようだ。20
30年の温室効果ガスの削減で新たな目一
標を迫られているサミットに向け、日
本の高校生らが続ける運動が先日の夕刊
にあった。削減目標の大幅な引き上げを一
求め、街で声を上げている。日本に限ら
ず温暖化対策の歩みは、残念ながら問題
先送りの連続でもある。若い世代へ、ま」
だ生まれぬ世代へと▼世界的なコロナ
禍に目を奪われてしまう。しかし他の
大問題が待ってくれるわけではない。
2021·4·22
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