Vの後がNならほとんどの場合 N = O
PRODLO
前の課で, ① 文あるいは節がSVNの構造なら, N (名詞) は0の可能性が高いこと
を確認しました。同時に, ② become のような be 動詞の仲間 (5課) の中には,N
を C(補語)として持つものがあることを付け加えました。 しかし,②のbe 動詞の仲
間の動詞には,feel のように Vi (自動詞) にも Vt (他動詞) にもなる動詞があります。
次の2文を見比べてください。
(a) I feel another person. 「私は自分が別人のような気がする」 (自動詞)((英))
(他動詞)
(b) I felt an earthquake last night. 「昨夜, 地震を感じた」
波線部のNがCか0かの判別はどのようにしたらいいのでしょうか? 具体的な検
Sbris
討に入る前にNをCに持つ Vi について確認しておきましょう。
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1. become 「…になる」 のような be 動詞の仲間の Vi にとって, Nは不可欠なC
です。 そして, be 動詞の仲間で, NをCにする Vi は限られています。
① appear remain, seemは後にNを持っても Vi (自動詞)。
(M)Ve
② Vi にも Vt にもなるのは, become を始めとする fall, feel, get, look,
make, prove, sound, stand, stay, turn, turn out など限られた Vo
上記以外の動詞でVの後に名詞を持つものは,Vt(他動詞) になりますから, V
の後がNならほとんどの場合N=0と考えることができます。
2. もう1つ注意したいのは, Vi としての come, die, part, return などがN
を持つ場合、このNをCと見ることです。 return a doctor なら、 「医者となって
帰る」です。この種の動詞はCとしてのNがなくても英文が成立し,かつ動詞の
意味も変わりません。 動作が行われたときにS(主語) が 「何であるか」 を補足す
るだけで,付加的補語と言うべきものです。
vlibasla