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第8回 国 語
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卒至。於死」という二つをさせているのである。使役の句形と、語句の意味を
踏まえて傍線部を直訳すると、〈その人に死なず、生きずの間の状態にいるよ
うにさせて、その病が日を追うごとに重くなり、とうとう死に至るようにさせ
る)となる。これをわかりやすく説明している@が正解。
○使役形を理解できずに「薬を使う」と解釈しているのが誤り。また、「状
態なのに」と逆接になっている点や、「病気を日々重くして」というのも不適
切である。医師が「病気を日々重くして」いるわけではない
@「使」の「使う」という解釈、「元気でもない状態にするが」という逆接
病気を日々重くして」という点が0と同様に不適切。また、「卒」を「突然」
というように、「にはカニ」と読む場合で解釈している点が不適切
©「~に在り」と読んでいるので、「状態なのに」という逆接の解釈は不適
切。また、医師が意図的に病気を重くしているわけではないので「病気を日々
重くし」という解釈も不適切である。
® 「卒」を「突然」というように、 「にはカニ」と読む場合で解釈している
点が不適切。
中点o布している一至」
から返って「至らしむ」と読むことがわかる。また、「使」の直後の「其人」
は使役の対象なので、「其の人をして」と読む。選択肢のうち、「其の人をして
至らしむ」と読んであるのは0.@。このうち、Oは「其の人をして」と
読んだ上に「其病」を「其の病をして」と読んでいて、使役の句形の読み方に
合わない。したがって、正解は@。 なお、ここでは「卒」は、「つひニ」と読
んで〈とうとう·結局〉の意になる。「にはカニ」と読む場合は〈突然·急」
に〉の意。他に、動詞として「をハル〈=終わる)」という読み方もある。
0使役の対象となる「其の人」に「をして」という送り仮名がない。また、
「卒」を「卒かに」と読んでいる点も不適切。
「卒」を「卒かに」と読んでいる点が不適切。また、「使」を「使ふ」と
読んでいて、使役の句形を理解できていない点も不適切。
© 「至るを使ふ」と読んでいて、使役形を理解できていないので不適切。
©「其の人をして」、「其の病をして」と読んでいて、使役形の読み方に合わ
ない。
1 。
問2 傍線部A「使,其人在,不,死不,活之間、其病日深、而卒至。於死」について、日書き下し文·倒その解釈として最も適当
なものを、次の各群の0~@のうちから、それぞれ一つずつ選べ。解答番号は一0
る°
書き下し文
其の人死せず活きざるの間に在り、其の病日に深く、而も卒かに死に至らしむ
さよ。
其の人をして死せず活きざるの間に在るも、其の病をして日に深く、卒かに死に至るを使ふ
其の人死せず活きざるの間に在るも、其の病日に深くして、卒に死に至るを使ふ
其の人をして死せず活きざるの間に在るも、其の病をして日に深く、而も卒に死に至らしむ
其の人をして死せず活きざるの間に在り、其の病日に深くして、卒に死に至らしむ