化学 (2年)
1学期中間考査
4. 次の記述を読み、 設問に答えなさい。
ア一般に、濃度不明の溶液の濃度を濃度既知の溶液との反応で決める実験操作
を滴定という。酸の水素イオンH+と塩基の水酸化物イオン OH から水H2O
ができる反応を中和反応といい、 この反応に基づく滴定を中和滴定という。
イ酸の標準溶液としては、 2価の弱酸であるシュウ酸 H2C2O4 の水溶液がよく用
いられる。 100mLのメスフラスコを用いて0.10mol/Lのシュウ酸標準水溶液
をつくるには、市販の試薬としてのシュウ酸は二水和物 H2C2O4・2H2O [式
量は126]で、0.010mol のシュウ酸が必要なので、まずは、 その1.26g を正
確に量りとる。 これをメスフラスコに入れて純水を加えて溶かし、標線に合わ
せて正確に100mL の溶液とする。 この標準溶液を10mLのホールピペットで
コニカルビーカーに量りとり、指示薬としてフェノールフタレインを加えて
ビュレットに入れた水酸化ナトリウム水溶液を滴下する。 溶液に初めて薄い赤
色が付けば、 中和反応の終点としてよいので、溶液の滴下量を読み取り、これ
によって水酸化ナトリウム水溶液の濃度を決める。
ウ一般に、価数αの酸の c (mol/L) の溶液 V(mL) を中和するのに、価数6の塩基
の c' (mol/L) の溶液 V' (mL) を要するのであれば、
(数式エ)
ひ
が成立する。
curl/L-1000 L xα = C'mol/L'x .
パ
1000
[設問 ]
①下図の滴定に用いる実験装置の名称を答えなさい。