184 酸化還元滴定 思考実験論述
濃度不明の過マンガン酸カリウム水溶液の濃度を,シュウ酸標準溶液による酸化還元滴定によって決定
した。まず,シュウ酸二水和物 (式量126)を1.49gはかり取って水に溶かしたのち, 200mL メスフラスコ
シュウ酸標準溶液をつくった。 この溶液10.0mLをはかり取り、適量の希硫酸を加えてあたため, 濃度
不明の過マンガン酸カリウム水溶液をビュレットで滴下すると, 16.0mL で終点に達した。
(1)この滴定に用いたシュウ酸標準溶液のモル濃度を有効数字2桁で求めよ。
(2) 過マンガン酸イオン, シュウ酸の働きを,それぞれ電子を用いた反応式で表せ。
(3)この滴定では, 過マンガン酸カリウム水溶液を酸性にするために硫酸を用いる。 塩酸を用いない理
由を20字以内で説明せよ。
(4) 硫酸酸性下における過マンガン酸カリウムとシュウ酸の反応を化学反応式で表せ。
(5) 過マンガン酸カリウム水溶液のモル濃度を有効数字2桁で求めよ。