15 元素の性質と検出法
次の文章を読み、下の問い (問1問2) に答えよ。
JO
昔から,物質を構成する要素として,元素という概念はあった。 四元素説などはそ
の例である。19世紀に入ると,すべての物質はアという微粒子が結びついたも
のであるという説が発表された。 物質は粒子の集合体であるという概念が生まれたの
である。以降,元素とは,化学的性質で区別したアの種類と定義されるようにな
問1 空欄
ア
に当てはまる
語句の組合せとして最も適当なものを,
右の①~⑧のうちから一つ選べ。
った。
キュリー夫人が活躍した19世紀末~20世紀初期の時点では,新元素発見の完全な
証左として,その元素のみからなる物質であるイを取り出す必要があった。彼
女1898年に発見したラジウムという元素は, イオン化傾向が非常に大きいため, 天
然にイではなくウ の形でしか存在しない。 ラジウムを含むウからラジ
ウムのイ を取り出す実験は困難を極めた。 電気化学的手法が発達した 1910年,
水銀とラジウムの合金を得た後に水銀を蒸発させる方法で,ようやく純粋なラジウム
イ が取り出された。
の
①
②
4
⑦
⑧
7⑦分 解答 P.18
ア
原子
原子
原子
原子
単体
単体
単体
単体
15
イ
単体
化合物
単体
化合物
原子
化合物
原子
化合物
同素体
単体
化合物
同位体
同素体
原子
化合物
同位体
込むと、白濁が生じた。
実験4 Yの水溶液に硝酸銀水溶液を加えると, 白色の沈殿が生じた。
問2 ある化合物XとYに含まれる元素を調べるために,次の実験 1~4を行った。
実験によって存在が確認された元素のうち, 酸素以外の元素を,次ページの①~ ⑧
のうちからそれぞれ二つずつ選べ。
実験1 X,Y をそれぞれ水に加えると,いずれもよく溶けた。 生じたXの水溶液
とYの水溶液を混合すると, 白色の沈殿が生じた。
実験2 Xの炎色反応は黄色, Y の炎色反応は橙色だった。
実験3 Xの水溶液に塩酸を加えると,気体が発生した。 この気体を石灰水に吹き
第1章
物質の構成
子