化学
C
反応速度に関して 反応物Aから生成物Bが生じる反応における反応
速度が,Aのモル濃度 [A] に比例するとき, 比例定数を とすると,その
反応速度は式(4) で表される。
(4)
v = k₁[A]
ただし、このような化学反応の反応速度は、常に反応物のモル濃度に比
例するとは限らず、反応物のモル濃度の2乗や3乗などに比例する場合が
あり、反応速度が反応物のモル濃度 [A]の乗に比例するとき,比例定
数を とすると,反応速度の一般式は式 (5) で表される。 この式を
反応速度定数 n を反応次数という。
v = k,[A]"
(5)
n=1のとき、横軸を [A],縦軸を”としたグラフを描くと,”と[A]は
比例するので,k, は直線の傾きとして求められる。 しかしn≠1の場合,
グラフは直線とならないため、グラフから反応次数や反応速度定数を決定
することは難しい。 ここで,式(5)の両辺の対数をとって整理すると,式(6)
が得られる。 式 (6) では logo と logio [A] の関係を表すグラフが直線になり
反応次数や反応速度定数を決定することができる。
log100= log10ken [A]" より
log102=nlog10 [A] + logiokn
(6)
ある物質XからY が生成する反応について, Xの初濃度 [X] を変えて,
反応速度を測定した。 [X], およびそれらの対数の値が表1のように
変化した場合, 反応次数nの値はいくらか。 最も適当な数値を,後の
①~④のうちから一つ選べ。 なお,必要があれば,後の方眼紙を使うこ
と。 29