化学
問4 図5に示した, 半透膜で中央が仕切られた断面積 8.0cm²のU字管を用いて,
溶液の浸透圧に関する実験を行った。
図5(a)のように, U字管のⅠ側にある濃度のグルコース C6H12O 水溶液 (水
溶液A とする) 200mL を入れ, ⅡI側に純水 200mL を入れて温度を27℃に
保ったところ、図5(b)のように, I側とⅡI側の液面の高さの差が 5.0cm に
なった。この実験に関する記述として誤りを含むものはどれか。 最も適当なも
のを、後の①~④のうちから一つ選べ。 ただし, 用いた半透膜は水分子のみを
通し,水の蒸発は無視できるものとする。 また, 水および水溶液の密度はいず
れも 1.0g/cm3 とし, 1cmの水柱および水溶液柱がその底面におよぼす圧力
は 98 Pa とする。 12
半透膜
水溶液 A
(b)
純水
図5 溶液の浸透圧に関する実験の様子
5.0cm
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II
① 図5(b)の状態で,水溶液の体積は220mLである。
27℃ での水溶液Aの浸透圧は, 490 Pa より大きい。
図5(b)の状態から温度を37℃に上げても、 液面の高さの差は 5.0cm の
ままで変わらない。
④水溶液Aの代わりに, 水溶液Aと同じモル濃度の塩化ナトリウム水溶液
を用いて, そのほかの条件はすべて同じにして実験を行ったとすると, 液面
の高さの差は 5.0cmより大きくなる。