1928年,グリフィス(イギリス)は肺炎球菌の研究をしていてある。。
気がついた。病原性のない生きたR型菌をマウスに接種しても発病しないし,加熱殺菌した病原性の
● 24. 遺伝子の本体 08分
あるS型菌をマウスに接種しても発病しない。 ところが,生きたR型菌と加熱殺菌したS型菌を、
て培養した後,それをマウスに接種すると,マウスは肺炎を発症し,マウスの体内からは生きた。
菌がみつかったのである。 1944年,エイブリー(アメリカ)らによってグリフィスの行った実験結血
説明がつけられた。彼らは, この現象を引き起こす物質はS型菌を構成する物質に違いないと考え,m
型菌から抽出物を回収し, それを分け, 1以下のア~カの試料を用意して,それぞれの試料を生きたに
型菌に添加し,しばらく培養した。
イ無処理の抽出物
エ 多糖類分解酵素で抽出物を処理した懸。
カ DNA 分解酵素で抽出物を処理した懸濁
ア 実験に使用する溶媒
ウタンパク質分解酵素で抽出物を処理した懸濁液
オ RNA 分解酵素で抽出物を処理した懸濁液
その結果,アと力においてのみ S 型菌の出現が認められなかった。こうして,エイブリーらはゲ
フィスの行った実験結果の説明に成功した。しかし, mいくつかの点でエイブリーらの実験では評価
れない点があった。それを解決したのが, 1952年のvハーシーとチェイスの実験である。
問1 下線部Iについて, この実験におけるアとイを用いた操作の意味するところは何か。最も適当
ものを,次の ~③のうちから一つ選べ。
0 イにより,実験に使用した溶媒にはR型菌を形質転換させる物質は含まれていないことが, ア
より,S型菌からの抽出物には確かに形質転換を引き起こす物質が存在することが示されてい
の アにより,実験に使用した溶媒にはR型菌を形質転換させる物質は含まれていないことが, 1
より, S型菌からの抽出物には確かに形質転換を引き起こす物質が存在することが示されてい
O アおよびイにより, 実験に使用した溶媒には R型菌を形質転換させる物質が含まれていること
示されている。
ケの