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リード C+
46 次の生徒と先生の会話文を読み、以下の問いに答えよ。
生徒: 分子系統解析って難しそうですね。 DNAの塩基配列で系統樹をつくることが
できるといわれても、ちょっと・・・。
先生: そんなことはないですよ。 DNAを用いた分子系統解析では、祖先的と考えら
れる生物と塩基配列の比較を行い,それに基づいて系統樹をつくります。 試し
に簡単な分子系統樹を作成してみましょう。 近縁関係にある5種 (生物 K~O)
とそれらの共通祖先種から先に分岐した種(生物X) がいるとして、この6種の
DNAの塩基配列を調べたところ, 表のようになったと考えてください。 する
種名
と、この塩基配列に基づいて図のような系統樹をつくることができます。
表 6種の相同な塩基配列
塩基配列の順番
4 5 6
1
生物 X
A
生物 K A
A
A
2G T
A
T
T
3CCC
T
C
C
C
C
G
C
T
G
T
T
T
AA
TT
A
A
AA
A
7
T
A
生物 L
生物 M
生物 N
生物 0
A
T
C
G
表に基づく 6種の系統樹
生徒:祖先的な種である生物 X の塩基配列と比較して系統樹をつくるのですね。
先生: そうです。 最初に図の系統樹のiの位置で表の2番目の塩基がGからTに置
換したと考えられます。 これによって, 生物Xと他の5種の群に分かれます。
生徒:iの位置では(a)番目の塩基が(b)に置換されて、生物
(ウ)を含む群と,生物 K と () を含む群に分かれたのですね。
C
T
9
C
C
A
C
A
C
G
T
A
T
大学入学共通テスト対策問題
8 GGGGG
C
X
K
(
ii
i
V
先生:はい。さらに,生物Kと生物 (エ)に分かれた群では図の道の位置で7番目
の塩基がTからCに置換され,この2種が分かれます。同様に考えて, ivの
位置では(c)番目の塩基が(d)に置換されて,生物 (イ)と生物ウ
を含む群と,生物 (ア)に分かれます。そして,vの位置で(e)番目の塩
基が ( f )に置換されて生物 (イ) と(ウ) の2種が分かれます。
生徒:なるほど。そうやって考えていくと,確かに系統樹をつくることができますね。
先生: 今回は,塩基の置換数が最も少なくなるように系統樹をつくりました。
(1) 空欄 (a)~(f) に最も適した数字または塩基 (A, T, G, C) を,次の①~⑧からそれ
ぞれ選べ。
①2
②4
③7 49 ⑤ A 6 T ⑦G
2)空欄(ア)~(エ)に最も適した種名 (L, M, N, 0) を,次の ①~④からそれぞれ選べ。
OL ② M 3 N 40
[21 神奈川大