問3 有機化合物のうち,分子式が同じで構造が異なる化合物を互いに異性体という。
異性体のうち、分子の構造式が異なる異性体を(ア)といい、構成原子のつながりや結合の
種類は同じであるが,分子の立体的な形が異なるために生じる異性体を(イ)という。
(イ)のうち、炭素間の結合が回転できないことによって生じる異性体を(ウ)といい,構造式
が同一であるにもかかわらず立体的に重ね合わせることができない異性体を(エ)という。
有機化合物の分子式から,分子に含まれている原子の数と種類の他,不飽和度と呼ばれる数値
を算出することができる。 不飽和度とは,分子中の環および二重結合の数を合計したものである。
例えば,二重結合を一つもつエチレンの不飽和度は1, 環構造を1つもつシクロヘキサンは1,
ベンゼンは4である。 炭化水素の不飽和度は,下記の式から計算できる。
不飽和度 = 炭素数 (水素数÷2) +1
-
(1) (ア)~(エ)に適切な語句を入れなさい。
4-(8÷2)+1
=4-4+1=1
(2) 炭素数4,不飽和度1である炭化水素のうち、(イ)をすべて, 構造式で書きなさい。
(3) C5H10 の分子式で表される炭化水素について,以下のA~D に答えなさい。
A: 二重結合をもつ (ア)はいくつあるか。
B: 三員環をもつ (ア)はいくつあるか。
C: 四員環をもつ(ア)はいくつあるか。
D: 五員環をもつ(ア)はいくつあるか。
(4) (3) A で解答したもののうち、(ウ)が存在するものはいくつあるか、答えなさい。
(5) (3)の B で解答したもののうち、(エ)が存在するものはいくつあるか、答えなさい。
(1)P:構造異性体
(3)A.C-C=C-C-C
(4)
イ
シスートランス異性体
(= C-C-C- C
c-c-c-c
(2)
7.シス型
I トランス型
C4H8
H
HC = C₁ CH3
H3C
M&C - CFC CH
H
CH3
8.
C-C = C-C
4種類