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(60)式と(62)式のように,反応物の濃度と反応速度の関係を表した式
を 反応速度式または速度式という。このとき,比例定数k, k′は
rate equation
速度定数とよばれ,反応の種類が同じで、温度が一定ならば一定の値
rate constant
となる。温度を変えたり,触媒を加えたりした場合には,速度定数の値
は変化する。
反応速度式は化学反応式の係数から単純に決まるようなものではなく,
実験によって求められるものである。 例えば, (58) 式の反応速度”は,
実験によって (63) 式のように表せることがわかっている。
●参考
2H2O2
2H2O + O2
v" =k" [H2O2](k" は比例定数)
-2乗ではない
問 14 A + 2B
Cの反応がある。 Aの濃度だけを0.5倍にすると, 反応速度
は 0.5倍になった。 Aの濃度を0.5倍に, B の濃度を 1.5倍にすると, 反応
速度は0.75倍になった。 この反応の反応速度式を示せ。
参考 反応速度式の決定
参
p.145の
と濃度を算出した。
ここで,平均の反応速度が平均の濃度に比例すると仮定する。
v = k c
( k は比例定数)
で, 2H2O2 2H2O + O2 で表される反応の反応速度
このとき,各時間帯の
についてんを求めると, その値
はほぼ一定となる (右表)。
時間 [s]
速度定数k
[×10-/s]
と求めることができる。
また, に対する をグラフに
すると、右図のようになる。 これに
したがって, 反応速度式はvk [H2O2] と決定でき, その値は
2.3 + 2.3 + 2.3 + 2.3 + 2.1
k= =
5
x 10™/s ≒ 2.3 x 10-2/s
la [x1
(58)
Op. 143
(63)
X
1.6
1.4
1.2
10
0 30 60 90 120 150
2.3 2.3 2.3 2.3 2.1
絡