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第6章 微分法と積分法
礎問 B
91 関数決定 (II)
関数 f(x)=x+ax+bx+c は, x=2で極小値0をとり
r=1 における接線の傾きは-3である。このとき, a,b,cの値
と,極大値を求めよ.
の
「x=2 で極小値→f'(2) = 0」は正しいのですが,
精講 「f'(2)=0→x=2で極小値」は正しくありません。ですから,
a b c を求めたあと吟味 (確かめ)が必要になります。
解答
f(x)=x+ax²+bx+c より, f'(x)=3x2+2ax+60=
x=2で極小値0 をとるので, f' (2) = 0, (2)=0
また,x=1 における接線の傾きは -3 だから, f'(1)=-3
.
12+4a+b=0
8+4a+26+c=0
16+2a+b=0
.....
①
②
.....
.....③
①, ③より, a=-3,6=0
一員 ②に代入して,c=4
連立方程式を作る
(エ
このとき,f(x)=x-3x2+4
IC
:
0
2
f'(x)=3x²-6x=3x(x-2)
よって, 増減は表のようになり,
この f(x) は適する.
f'(x) +
20
-
20
f(x) 7 4
0
吟味
+
f(x1=0でも極小値をとると
また,このとき,極大値 4 (x=0 のとき)はかぎらない
ポイント
「x=αで極値」という条件を「f'(x)=0」 として使う
ときは必要条件なので、吟味が必要