に含まれるC=C結合の数を知る目安になる。 不飽和
脂肪酸であるオレイン酸C1H3COOH, リノール酸
C1H3COOH, リノレン酸C17H29COOH 1分子中に含
まれるC=C結合の数はそれぞれ 1,2,3である。 用
いた油脂は,平均分子量がほぼ等しく,また質量も
100gで等しいので,その物質量はほぼ同じである。
そのため, C=Cの数が多い方が付加する I2 の物質量
は大きい。よって,リノレン酸の割合が最も多いあま
に油に付加する I2の物質量が最も大きい。ごま油は
リノール酸を多く含み, オリーブ油はオレイン酸を多
く含むので,付加する I2 の物質量はごま油の方が大き
いことがわかる。以上より, 付加するI2 の物質量は,
あまに油> ごま油> オリーブ油
の順になる。
[補足]
それぞれの油脂を構成する脂肪酸1分子あたりに含まれる
C=Cの数は, その他の不飽和脂肪酸に含まれるC=Cを無視す
ると, 次のようになる。
オリーブ油 1x-
76
・+2x
7
0.7
=0.92
100
100+3x.
100