13. 液体の加熱による変化 3分
圧力 1.013 × 10 Paで 20℃のエタノール 100g およ
び水 100gを, 単位時間当たりに加える熱量を同じ
にして加熱すると,それぞれの液体の温度は図の実
線aおよびb のように変化する。 $1, t2 は残ったエ
タノールおよび水がそれぞれ 50gになる時間であ
る。一方, ある濃度のエタノール水溶液100g を同
じ条件で加熱すると, 純粋なエタノールや水と異な
り,水溶液の温度は図の破線cのように沸騰が始
まったあとも少しずつ上昇する。 この理由は,加熱
により水溶液のエタノール濃度が変化するためと考
bzk
100
エタノール水溶液
80
60
液体の温度 [℃]
60
40
20
20
0
0
エタノール
t₁
加熱時間
えられる。図の実線a,b および破線cに関する記述として下線部に誤りを含むものはどれか。最も適
当なものを、次の① ~ ④ のうちから一つ選べ。
① エタノールおよび水の温度を20℃から40℃へ上昇させるために必要な熱量は、水のほうがエタ
ノールよりも大きい。
② エタノール水溶液を加熱していったとき,時間においてエタノールは水溶液中に残存している。
③ 純物質の沸点は物質の量に依存しないので、水もエタノールも、 沸騰開始後に加熱を続けて液体
を蒸発させても液体の温度は変わらない。
④ エタノール50gが水50gより短時間で蒸発することから、1gの液体を蒸発させるのに必要な熱
量は,エタノールのほうが水より大きいことがわかる。
[2022 本試〕