基本例題68 直線電流と円形電流がつくる磁場
PAUX TU
「図のように,長い直線状の導線 XY に 15.7A の電流が流れて
おり,そこから20cmはなれた位置に中心Oをもつ, 半径10cm
の2回巻きの円形導線がある。両者は同一平面内にあるとする。(mAdW)
(1)直線電流が円の中心0につくる磁場の強さと向きを求めよ。
(2) 円の中心の磁束密度の大きさを求めよ。 ただし, 空気の
透磁率をμo=4π ×10-7N/A2とする。
LON
(m) \%
(3) 円形導線に電流を流して, 中心0の磁場を0とするには,円yl
形導線に,どちら向きにどれだけの電流を流せばよいか。
指針
(1) (2) 直線電流がつくる磁場は,
H=I/(2xr) から求められ, 磁束密度は,
B=μH から計算される。
(3) 直線電流によってできる磁場と,円形電流
によってできる磁場が打ち消しあうように, 円
JHJH
形導線に電流を流せばよい。
解説 (1) 求める磁場の強さHは,
H
09368
I
15.7
2πr 2×3.14×0.20
12.5A/m
=
13 A/m
磁場の向きは, 右ねじの
法則から、紙面に垂直に
表から裏の向き (図)。
15.7A ↑
0.20m
H
0
20. 電流と磁場 257
X
基本問題 511,512
↑
(2) 磁束密度の大きさBは,
15.7A TOTA
10cm
20 cm
B=μH=(4x10-7) ×12.5
O!
IR TH
09
= (4×3.14×10-7) ×12.5=1.57×10-T
a
1.6×10 -5 T
(3) 巻数N, 半径rの円形電流が, その中心につ
くる磁場の強さHは,H=N1
円形電流がつくる磁場の強さと, (1)で求めた
磁場の強さが等しくなればよい。
12.5=2x
I=1.25A 1.3 A
2×0.10
円形電流が中心につくる磁場は、紙面に垂直
に裏から表の向きとなればよい。 反時計まわり
17 (2\m)u
514515.516,517