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波動
6 光の干渉
厚さd,屈折率nの透明な薄
膜が真空中に置かれている。 こ
の薄膜に入射角0で波長の光
が入射し, その透過光が干渉に
よって強め合うためには関係
式 (1) が成り立てばよい。
入射光
ただし,mは干渉の次数で正の整数とする。このとき,反射光は干渉
によって (2) いる。さて、次のような実験を行い, 屈折率nと厚
さdの値を求めたい。
透過光
薄膜
vel (1),(2) (3)~(5) ★
nt & Hint
反射光
d
J
まず, 入=682 〔nm〕 とし,入射角を45°にしたとき, 透過光が強め合
った。次に,入射角をそのままに保ち、1 を少しずつ減らし, 660 [nm]
にしたとき,再び透過光が強め合った。 屈折率の値の変化は無視でき
るので、初めの次数mは (3) とわかる。 また,1=682 [nm] に
保ち,入射角を45°から徐々に増して60°にしたとき, 透過光は再び強
め合ったとdの値を有効数字2桁まで求めれば, n= (4)
d
(5) 〔μm〕 となる。
(福井大)