発展例題10
摩擦のある斜面上の運動 三角比
発展問題 151, 155
図のように,水平とのなす角が0の斜面の下端に,質量mの物体を置き,斜面に沿っ
て上向きに初速度 vを与えた。斜面と物体との間の動摩擦係数をμ',重力加速度の大
きさをgとして,次の各問に答えよ。
(1) 物体が斜面を上がって最高点に達するまでに,斜
面上を移動した距離/を Vo, g, μ', 0で表せ。
(2) 物体は最高点に達したのち,斜面をすべりおりる。
下端に達したときの速さひをvo, μ', 0で表せ。
m
指針
物体は,運動の向きと逆向きに動摩
1
mv3=-μ'mglcosé
擦力を受けており, その仕事の分だけ力学的エネ
ルギーが減少する。最高点では速さが0となる。
解説(1)物体がすべり上がるときに受
ける力は, 図のようになる。動摩擦力の大きさ
は, μ'mgcos0であ
り,最高点に達した
ときの力学的エネル
ギーの変化は, 動摩
2
1=-
2g(sin0+μ'cos0)
(2) 斜面の下端に達したときの力学的エネルギ
0ーの変化は,往復する間に動摩擦力がする仕事
に等しい。
mgcos0
mg sin0
mパーニmug=-2がmgl.cos0
1
1
-mv?=-2μ'mglcos0
mgcos0
擦力がした仕事に等
しい。
sin0-μ'cos0
Vo
sin0+μ'cos0
mg
(1)の1を代入して, ひ=,