不等式への応用
任意の正の数x,yに対して, (x+y)≧ary が成り立つようなaの値の
範囲を求めよ.
(* 佐賀大)
110
変数x,yと2つあるので扱いに
くい式となっています。 そこで,
精講
と考えてみます。この不等式の両辺は x,yの同
変数を1つにできないか?
次式(ともに3次式) になっているので,両辺を
(>0) で割ってみます. 与式は
(1+ 2)² ≥ a
za.y
IC
となり, t = とおけば, 1変数tについての不
等式として整理されます。
(>0) で両辺を割ると
となり, s = - のおきかえにより, 1変数sの不
y
CONTE
等式となりますが,右辺の次数が上のものより高
くなるので,このおきかえは得策ではありません.
上のおきかえをとることにしましょう.
任意の正の数tに対して,(1+t)'≧at が成り
立つようなαの範囲を求めるには,αを原点を通
る直線の傾きとみて、t>0 において
y=at がy=(1+t) の下側
にある条件を求めればよいでしょう. また,
SÄHM BOR 249
解法のプロセス
xC
解答
2変数の同次な不等式
↓ おきかえ
f(t)=(1+t)^-at
とし、t>0 において, f(t) ≧0 となる条件を求め
てもよいでしょう. これは 別解 でふれることに
しましょう.
1 変数の不等式
↓
y=(左辺),y=(右辺)
のグラフの上下関係に着目する
◆x,yがx>0,y>0 の範囲
を独自に動くときのとり
得る値の範囲はt> 0 となる
SOHODACIC-37 (3 (1-²1) DIC 031 032 So
両辺をx(0) 割り,
y=t(>0) とおき,任意の正の数tに対して