3 次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
注1
なは
いづかたに火ありと聞きても、ありあふ調度なんど縄に結びつけて、井の
うちへ入れつ。水に入れがたきものは、袋やうのものへち入れて、かたは
らさらず置きぬ。a 「火のかく遠きをいかできはしたまふ。」といへば、
「焼けゆかば遠きも近くなりぬべし。」といふ。c「風よければこなたへは来た
らじ。」といへば、⑥「風変りなさはあらじ。」といふ。人みな
ある日、いと遠かたのなりしが、風とみに吹きいでて、またたくうちに焼け
をのこ
ひろごり、かの男のあたりも焼けうせぬ。火しづまりて、近きあたりのもの
ら、「もの食はんとしても器ものなし。」と嘆けば、かの男、したり顔にて
うつは
「貸してまゐらせん。」とて、かの縄を引きたぐれば、はさみよ、くしょな
どいふもの引きあげつ。また袋のうちより、器ものなど出だしつつ、「つ
ねづね人に笑はれずば、いかでかかる時ほまれつべき。」といひしを、h
「げにも。」といひし人もありしとぞ。
注3
1ありふ調度そこにある道具 2とみに急に
げにもまことに
【指示内容】 -線①はどういうことをさしていますか。十五字以内の
口語で書きなさい。
CEL
-2
2)
O
(