しもふさ
2 次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
おほたさゑもんのたいふもちすけ
うへすぎのりまさ
たか
太田左衛門大夫持資 (室町中期の武将、歌人道灌)は上杉宣政の長臣なり。
鷹狩にいでて雨にあひ、ある小屋に入りてみのを借らむといふに、わかき女
の何ともものをば言はずして、やまぶきの花一枝折りていだしければ、 「花
を求むるにあらず。」 とて怒りて帰りしに、これを聞きし人の、「それは、七
重八重花は咲けどもやまぶきのみのひとつだになきぞ悲しき、といふ古歌の
こころなるべし。」と言ふ。持資驚きて、それより歌に志を寄せけり。宣政、
おゆみ
下総の庁南にいくさをいだすとき、山ぎはの海べを通るに、山の上より弩(大
きな弓)を射かけられむや、また潮満ちたらむや、はかりがたし、とてあや
ぶみけるをりふし、夜半のことなり。持資、「いざ、われ見来たらむ。」とて
馬をはせいだし、やがて帰りて、「潮干たり。」と言ふ。「いかにして知り
たるや。」と問ふに、
「遠くなり近くなるみの浜千鳥鳴く音に潮の満ち干をぞ知る
とよめる歌あり。 千鳥の声遠く聞こえつ。」と言ひけり。(常山紀談)
【段落区分】 右の文章を二段落に分けるとしたら、第一段落の終わりはど
とになりますか。 最後の五文字を書きなさい。
を寄せけり。
【懸詞】
-線②は、この場合二つの意味を持っていますが、それは何
と何ですか。 (
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