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探究)
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かけことば
若狭湾
狭
若
丹後国府天の橋立 19
丹後
琵琶湖
但馬
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丹波
古典を探究1
調べたいテーマを検討する
奈良
十訓抄
大江山いくのの道
「和泉式部、保昌が妻にて、丹後に下りけるほどに、京に歌合ありけるに、
小式部内侍、歌詠みにとられて詠みけるを、定頼 中納言はぶれて、小式
部内侍、局 にありけるに、「丹後へ遣はしける人は参りたりや。いかに心も
となくおぼすらん。」と言ひて、局の前を過ぎられけるを、御簾より半らば
かり出でて、わづかに直衣の袖をひかへて、
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8なほし
大江山いくのの道の遠ければまだふみもみず天の橋立
と詠みかけけり。思はずに、あさましくて、「こはいかに、かかるやうやは
ある。」とばかり言ひて、返歌にも及ばず、袖を引き放ちて、逃げられけり。
小式部、これより歌詠みの、世に覚え出で来にけり。
これはうちまかせての理運のことなれども、かの卿の心には、これほど
の歌、ただいま詠みいだすべしとは、知られざりけるにや。
(第三)
○ 学習のポイント
① 「大江山…」の歌について、
① この歌は定頼に対する答えになっている。 定頼の言葉とこの歌を問答の形
になるように、言葉を補って現代語訳してみよう。
② この歌に用いられている掛詞について説明してみよう。
「返歌にも及ばず、・・・・・・逃げられけり。」 (148) とあるが、なぜそうした
のか、その理由について話し合ってみ
よう。
「知られざりけるにや。」(114.
1)を品詞分解し、現代語訳してみよ
「大江山」「生野」「天の橋立」
はいずれも和歌でくり返し詠まれてお
うまく
り、「歌枕」と呼ばれる。地域の歌枕
をさがして、どんな歌人がどんな和歌
を詠んでいるか調べてみよう。
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いくのの道」 関連地図]
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3.4.