▼ 「太陽は何色?」
この問いにあなたはどう答えるか。試しに子供に太陽の絵を描かせてみると、日本の子供
はみんな「赤色」で描く。 しかし、西洋の子供は「黄色」や「白色」で描くのだ。
西洋人は、見たものをありのままに受け取る写実的な思考が強いと考えられる。実際に太
陽を見てみると、「白色」に輝いて見える。輝きという点から、これを 「黄色」と捉えるこ
ともできなくはないだろう。そうでれば、西洋人が太陽を「黄色」や「白色」と捉えるのは
当然である。例えば絵画という分野であっても、西洋の絵画は昔から写真のようにリアルさ
を感じられる。
そのように考えると、太陽を「赤色」と捉えるには少し無理があるように思われる。なぜ
私たち日本人はそのように捉えるのか。 どうやらそれには日本の国旗と関係があるようだ。
白地の真ん中に一つの赤い丸。 その日の丸と呼ばれる日本の国旗は、実際に太陽をイメージ
してデザインされたそうだ。 日本人は、 国旗の影響があって太陽を 「赤色」 と表すようにな
った。日本ならではの理由がここにはあったのだ。
日本の文化が国民に強く根付いていることは、日本のよさであると私は思う。
邪気を払う強さの象徴”という意味を持つ「赤色」。日本を象徴する「赤い」 太陽
は、今日も私たちを強く見守ってくれている。
「シンボルの太陽と、ありのままの太陽。