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例題 57 金属のイオン化傾向
次の溶液と金属の組み合わせについて 下の問いに答えよ。
4
①
3
HCI
Ag
Cu
LOLOLOLOLOL
CuSO4/
AI
[HCI
解答 (1)
/Cu
HNO3
① H2
③ NO2
(2) ⑤ 銀 (3) ① Al3+ ③ Cu²+ ⑤ Cu²+
(1) 気体が発生した反応の図の番号と発生した気体の化学式を答えよ。
(2) 金属が析出した反応の図の番号と析出した金属の名称を答えよ。
(3) 金属が溶けた反応の図の番号と溶け出した金属イオンのイオン式を答えよ。
(4) 変化がないあるいは変化が途中で進まなくなる反応の図の番号と理由を答えよ。
|AgNO3
(4) ② 水溶液中のH+より, 金属 Cu のイオン化傾向が小さいから。
④水溶液中のCu²+
⑥ AI は濃HNO3 中では不動態となり溶けないから。
より 金属 Ag のイオン化傾向が小さいから。
ベストフィット
イオン化傾向
イオン化傾向が大きいほど酸化されて陽イオンになりやすい。
Li>K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Fe>Ni>Sn>Pb>
Cul
example probi
(H₂) >Cu>Hg>Ag>Pt>Au
6
濃
HNO3
AI
解説
イオン化傾向の大きい金属が溶液中でイオンであるならば、安定なので変化が起こらない。 逆に、 イオン化
向の小さい金属が溶液中でイオンであるならば, 不安定なため還元されて金属に戻ろうとする。
① 溶液には,塩酸から生じる H+ と単体AI が存在している。 イオン化傾向はAI>Hの関係にあるので、A
は酸化されて Aβ3 + になる。
②溶液には,塩酸から生じる H* と単体 Cu が存在している。 イオン化傾向はH>Cu の関係にあるので、
変化は起こらない。
③ 濃硝酸は酸化力が強く Cu は酸化されて Cu²+ になる。
④ 溶液には, CuSO4水溶液から生じる Cu²+ と単体Agが存在している。 イオン化傾向は Cu>Agの関係
にあるので、変化は起こらない。
⑤ 溶液には,硝酸銀水溶液から生じる
Ag+ と単体 Cu が存在している。 イオン化傾向は Cu>Agの関係に
あるので, Ag+ は還元されて Agになる。
⑥ Fe, Ni, Al は濃HNO3 中では不動態となり,それ以上変化は起こらない。
① ③⑤ は変化が起こり,それぞれの化学反応式は次のようになる。
①
2AI +6HCI → 2AICl3 +3H2
水素が発生
③ Cu + 4HNO3 → Cu (NO3) 2+2H2O +2NO2
二酸化窒素が発生
⑤ 2Ag+ +Cu→2Ag+Cu²+
銀が析出
151
不
池
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(1
(2
(3
(