実戦
基礎問
14
化学基礎学
比熱·溶解熱·中和熱
次の実験A, Bに関する下の問いに答えよ。ただし, 原子量は, H-1.0,
0=16, Na=23 とする。
実験A 固体の水酸化ナトリウム 0.200gを 0.1mol/L の塩酸100mLに落
かしたところ,505Jの発熱があった。
実験B 固体の水酸化ナトリウム 0.200 g を水100mLに溶かしたところ
225Jの発熱があった。
問1 実験Aで発生した熱が溶液の温度上昇のみに使われたとすると, 激済
の温度は何°C上昇するか。最も適当な数値を,次の①~6のうちから1
つ選べ。ただし,実験の前後でこの溶液の体積は変化しないものとする。
また,溶液1mLの温度を1°℃上昇させるのに必要な熱量は4.18Jとする。
1 0.1
2 0.8
3 1.2
の 8.3
5 12.1
問2 実験A, Bの結果から求められる, 次の熱化学方程式のQの値として
最も適当な数値を,下の①~⑥のうちから1つ選べ。
HClaq + NaOHaq=NaClaq + H:0 + Q [kJ]
④ 28
1 -146
2
-56
3 -28
5 56
6 146
(センター試験)
比熱
精
講
ひねつ
比熱とは, 物質1gの温度を1°C上げるのに必要な熱量のこ
とで,単位にはふつう J/(g·K) またはJ/(g·°C) を使います。 比熱の計算問
を解くときには,次の2点に注意してください。
0gはどの物質1gあたりなのかをチェックします。
(例)比熱がC[J/(g·K)] と与えられた場合
ト水の比熱と与えられれば, 水1g あたりを表している
ー水溶液の比熱と与えられれば, 水溶液1gあたりを表している
0 数字や言葉を加えて書き直し, 単位に注目しながら計算します。
(例)水の比熱が4.2 [J/(g·K)] と与えられれば,
4.2J が必要
1gの水を·1°C(K) 上げるのに
1gの水が·1°C (K) よがると
と書き直し, 質量 m [g] の水を温度44 rc1 上昇きせるために必要な
または
4.2Jが発生
Q]とすると, Qは、
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