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分を含んだ寒天培地で培養したところ, 組織片は盛んに細胞分裂して、未分
75 |組織培養**
(実験1) ニンジンの根の一部から。
組織片を無菌的に取り出し, 種々の栄養
化の細胞塊を形成した。この細胞塊をいくつかの部分に切り分けて, 西力を
濃度の植物ホルモンを含む培地に移して培養を続けたところ,それぞれの細
胞塊はいずれも歴のような形で細胞塊になった。さらに培養を続けたところ,
多数の植物体が得られた。
(実験2) ニンジンのつぽみの紡の中から細胞を取り出し,実験1と同様に増
養したところ,植物体が得られた。この植物体は開花したが, 発芽能力の
ある種子は形成しなかった。この植物体の根から組織片を無菌的に取り出し、
この組織片を。ある薬品で処理した後に培養して得られた。。植物体は, 発芽
能力のある種子を形成した。
(実験3) ランの茎頂分裂組織を取り出し, 実験1と同様に培養したところ,
ウイルスに感染していない植物体が得られた。
【実験4] 光合成機能に欠陥のある2系統のタバコ(系統1,系統2)を以下
の実験に用いた。これらの系統はいずれも純系であり,弱光下(800 ルクス
以下)でしか生育できない。この性質は,系統1,2ともに単一の劣性遺伝
子によって支配されており,遺伝子はそれぞれ異なる連鎖群に属している。
両系統を弱光下で育成し,交配して種子を得た。 Fi 植物は強光下(10000 ル
クス)でも生育可能だった。もしFi 植物を自家受精させ次世代の植物を得
たとしたら,弱光下でのみ生育可能な個体の出現割合はア]となるはず
である。いま,弱光下で育成した系統1と2のつぽみの紡を用いて培養し
植物体を育成した。次にこれらの植物からそれぞれの葉を採取し,
をもたないイコを調節することとした。 そのために細胞どうしの接着を
はがしバラバラにする酵素としてウ」と,細胞壁を分解する酵素として
エ」を混合した酵素液でそれぞれの葉を処理した。そして得られた両系
統のイ]を等量混合して, ポリエチレングリコール法により両者を融
合させた。最初に, 融合産物を 300 ルクスの光条件下,適切な固形培地で
やく
細胞壁
培養し,コロニー(増殖した細胞集塊)を得た。 次に10000 ルクスで培養
を継続したところ,多くのコロニーは生育を停止したが, 生育を継続する
コロニーが得られた。生育したコロニーを新しい培地に移し, 歴史的に最
も早くから知られていた植物ホルモンの一種であるオ]と,古い DNA