② 腎臓での水分の再吸収を促進
49. ホルモン分泌の調節とその異常 次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
動物の体内環境は、自律神経と内分泌腺でつくられるホルモンのはたらきによって
ほぼ一定に保たれている。 ホルモンの分泌量の調節には、間脳の視床下部や脳下垂体
前葉が重要な役割を果たしている。 例えば,チロキシンが不足すると視床下部から
(ア)が分泌され,その結果, 脳下垂体前葉から (イ)が分泌される。
(イ)は、甲
状腺に作用してヂロキシンの分泌を促進する。また,チロキシンが増加すると,視床
(ア)や(イ)の分泌を抑制するので,チロキシン
下部や脳下垂体前葉に作用して,
の分泌量が減少する。このように血液中のホルモン濃度が高いとホルモン分泌を抑制
し、低いと分泌を促進するようにはたらくことを(ウ)
の (エ) という。
このようなしくみが機能しなくなった病気がある。例えば,甲状腺機能低下症は、
血中に分泌されるチロキシンの量が減少し,その結果として,各組織の機能や代謝に
異常が生じる症候群である。その原因には, (a) チロキシンの合成に必要なヨウ素の欠乏
(b) 甲状腺の障害, (c) 脳下垂体の障害, (d)視床下部の障害などがある。
(1) 文章中の
に適する語句を記せ。
(2) (c)や(d)の障害によって、甲状腺機能低下症が起こる理由をそれぞれ簡潔に述べよ。
(3) (a)~d)の原因により,甲状腺機能低下症を発症したネズミ (それぞれをネズミ (a)~
(d)とする)について, (イ)の血中濃度を測定した。 (イ) の濃度が正常のネズミ
より高かったのは,ネズミ(a)~(d)のうちどれか。すべて答えよ。
(4) 甲状腺機能低下症を発症したネズミ (a)~(d)について,
] を投与した後,
の血中濃度を測定した。 (イ) の濃度が投与前の濃度より高かったのは,ネズミ (a)
~(d)のうちどれか。 すべて答えよ。
[10 大阪薬大改〕
72 第2編生物の体内環境の