【12】 メンデルの法則に従うヒトの遺伝病に関する各問いに答えよ。 (08 東京慈恵医大改)
男性は44+XY, 女性は44+XX の染色体をもつ。
(1)
A群 (アーエ)は単一の遺伝子の変異による遺伝病の様式であり、B群 (①~⑤) はそれらの特徴を表してい
る。 A群のそれぞれに該当する特徴をB群中よりすべて選べ。 該当する特徴がない場合は, 「なし」と答えよ。
ただし, 遺伝病ではない人の中には遺伝病遺伝子の保因者も含まれる。
[A群〕
(ア) 遺伝子が常染色体上にあり、 変異型が正常型に対して顕性である遺伝病
(イ)
遺伝子が常染色体上にあり, 変異型が正常型に対して潜性である遺伝病
(ウ)
遺伝子がX染色体上にあり、 変異型が正常型に対して顕性である遺伝病 ②,
(エ) 遺伝子がX染色体上にあり、変異型が正常型に対して潜性である遺伝病
〔B群〕
① 両親はともに遺伝病ではないが, 男児、女児ともに患者が生じる場合、 全患者の割合は25%である。
② 両親ともに遺伝病でなければ,子どもも全員遺伝病にならない。
③ 男性の方が, 女性より遺伝病になりやすい。
4 患者の男女の比は1:1である。
⑤ 父親が患者である男児は, 母親が患者でない限り遺伝病にはならない。
(2) ある遺伝病は, 遺伝子が常染色体上に存在する潜性遺伝病であ
り、一般的な集団中でのヘテロ接合体の頻度は1/100である。
この対立遺伝子を A, a とする。 この集団内のある家族では、両親
はともに遺伝病ではなく、第一子(男性)は患者となり、 第二子(女
性)は遺伝病にはならなかった。
(i) 父親の遺伝子型を答えよ。
Aa
(ii) 図のように第一子が、 まったく血縁関係がなく遺伝病ではない
女性と結婚した場合, 生まれてくる女児a が患者となる確率を分
数で求めよ。
200
(Ⅲ) 第二子がもつ可能性のある遺伝子型とその比を求めよ。
(iv) 図のように第二子が,まったく血縁関係がなく遺伝病ではない
男性と結婚した場合, 生まれてくる女児b が患者となる確率を分
数で求めよ。
600
(ii) AA:Aa=1:2
第一子
a
■患者男性
Map: 不明の女児
遺伝病ではない男性
遺伝病ではない女性
父親
第一子
O
母親
O
母親
第二子
910
T
ⓑ
b