169. 酸化還元反応式のつくり方・
解答 (1) MnO4- +8H+ +5e → Mn²+ + 4HO
Fe2+
Fe³++e¯
(②) MnO4- +8H+ +5Fe2+
(3) 2KMnO4+8H2SO4+10FeSO&
→
-
Mn²+ +5Fe3+ +4H2O00
K2SO4+2MnSO4+5Fez (SO4)3 +8H2O
解説酸化剤・還元剤の働きを示す式を書き,酸化剤と還元剤の電子
の出入りの数が等しくなるように, 式を組み合わせてイオン反応式をつ
くる。これに,省略されているイオンを補い, 化学反応式を完成させる。
(硫酸酸性水溶液中で、 過マンガン酸イオン MnO4- は電子を受け取
ってマンガン(ⅡI)イオン Mn²+ に変化する。
2+
MnO4- →Mn²
+7
+2
Mn の酸化数が +7 から +2に5つ減少するので, 左辺に5e- を加える
MnO4- +5e-- → Mn²+
左辺の電荷の合計は -6,右辺は+2なので,両辺の電荷の合計が等し
くなるように、左辺に 8H+ を加える。
MnO4- +8H++5e → Mn²
Mn2+
水素原子の数を合わせるように、 右辺に4H2Oを加える。
MnO4- +8H+ +5e- → Mn²+ +4H2O
...1
また, 鉄(II)イオンFe2+は電子を1つ失い、鉄(Ⅲ)イオンFe3+ になる。
Fe²+ → Fe3+ +e -
...2
(2) ①+②×5から, 電子e-を消去すると,次のようになる。
10.22 酸化数は+2から +3
に1つ増加している。
MnO4- +8H+ +5Fe²+ -
(3) 硫酸H2SO4 の水溶液中での過マンガン酸カリウム KMnO4 と硫酸
→ Mn²+ + 5Fe3+ +4H20...③0.2(日
—
鉄(II) FeSO4 の反応なので, ③ 式の両辺に K+ と 9SO2 を補うと,
KMnO4+4H2SO4+5FeSO4
K + + Mn²+ + 5Fe3+ +9SO²+4H2O
① 反応の前後で酸化数が
Fe
増加する場合は,右辺に
を加える。
SO²の数は8H+
(4H2SO4) から 4SO²,
5Fe²+ (5FeSO4) から
5SO²となるので,これ
らを足し合わせて
09SO² とする。
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