2.物体の運動
例題 10 1物体の運動方程式3
傾きの角が30°のなめらかな斜面上を,小物体がすべり下りている。こ
のときの小物体の加速度の大きさ a[m/s°]を求めよ。重力加速度の大き
さを9.8m/s°とする。
解小物体の質量をm[kg],重力加速
度の大きさを g[m/s°]とする。
Step 1 小物体にはたらく力は,重
力mg[N]と垂直抗力である。
Step 2 斜面方向下向き(小物体の 向き
運動の向き)を正とする。
Step 3 重力の斜面方向の成分は mgsin30° [N], 垂直抗力の斜面方向
の成分はON であるから,斜面方向の合力は mgsin30° [N]
したがって,小物体の運動方程式は
15
a
垂直抗力
mg sin 30°
30°
正の
mgcos 30°
30°
mg
20
1
= 4.9m/s°
25
ma = mgsin 30°
よって a= g sin 30° = 9.8 ×
注)斜面に垂直な方向の力はつりあっている。
垂直抗力の大きさを N[N]とすると
N- mgcos30°= 0
より N= mg cos 30°
V3
mg[N]
類
ニ
2
30
類題 10 図のように,傾きの角が30°のなめらかな斜面上
にある小物体(質量 0.50kg)を,斜面方向上向き M)
に3.0Nの力で引き上げる。このときの小物体のm
加速度の大きさ a[m/s°]を求めよ。重力加速度の
大きさを9.8m/s。とする。
3.0N
30°