解答 夢応の鯉魚
古文演習 復習テスト
垂るるにあふ。その餌はなはだ香し。心また河伯の戒めを守りて思ふ。我は仏の御治たを
なぞもあさましく魚の餌を飲むべきとてそこを去る。 )
急にも飢ゑて食ほしげなるに、彼此にあさり得ずして狂ひゆくほどに、忽ち文四が釣を一
り。しばし食を求め得ずとも、
ばしありて飢ゑますます甚しければ、2かさねて思ふに、今は堪へがたし。たと この耳
を飲むとも鳴呼に捕らaれんやは。もとより他は相識るものなれば、何のはばかりかあら
んとて遂に餌をのむ。文四早く糸を収めて我を捕ら ふ。「こはいかにするぞ」と叫びぬれ
ども、他かつて聞かず顔に@もてなして縄をもて我が思を貫き、戸間に船を繋ぎ、我を龍
に押し入れて、君が門に@進み入る。君は賢弟と南面の間に変して遊ばbせ給ふ。掃守、
傍らに侍りて菓を唱らふ。文四がもて来し大魚を見て人々大いに感でさせ給ふ。我、その
とき人々に向かひ、声をはり上げて、「かたがた等は興義を忘れ給ふか。宥させ給へ。寺
に帰さ。世給へ」と連りに叫びぬれど人々知らぬ形にもてなして只手を拍つて喜び給ふ。
蛸手なるもの、まづ我が両眼を左手の指にて強くとらへ、右手に禰ぎすませし刀をとりて
姐盤にのぼし既に切るべかりしとき、我苦しさのあまりに大声をあげて、「仏弟子を害す
る例やある。我を助けよ、我を助けよ」と奨き叫びぬれど、聞き入れず。終に切らるると
おぼえて夢醒めたりと語る。人々大いに感で@異しみ、「師が物がたりにつきて思ふに
その度ごとに魚の口の動くを見れど、6更に声を出だす事なし、かかる事まのあたりに見
しこそいと不思議なれ」とて、
従者を家に@走らしめて残れdる館を湖に捨てeさせけ
り。
問 1 傍線部@0の読みを現代仮名遣いで答えよ。
6 あや
oずさ
間2傍線部@0のここでの意味を答えよ。
ふるまって
6
まったく
雨
物
語