重要例題 1-1 連鎖と組換え
Rr の個体は桃色花, rrの個体は白色花となる。 別の対立遺伝子 Yとy は子葉の色に関係しており,遺
ある植物では, 1対の対立遺伝子 R と は花の色に関係しており,遺伝子型が RR の個体は赤色花,
伝子型が YYの個体の子葉は緑色となり,Yy の個体の子葉は黄緑色, yy の個体の子葉は黄色となる。
遺伝子型 RRYYの個体と遺伝子型 ryyの個体とを交配して F1 を得た。 その F1 を自家受精して得られ
る下では,子葉の色についてみると,黄緑色子葉個体はおよそ(ア)%の割合で現れると期待される。
現れると期待される。 なお, 花の色に関係する遺伝子と子葉の色に関係する遺伝子は組換え価 20%で
さらに、花の色と子葉の色の両方についてみると, 桃色花 緑色子葉個体はおよそ ( イ )%の割合で
連鎖しているものとする。
問文章中の(ア)と(イ)に入る最も適当な数値を、次の①~⑧のうちから一つずつ選べ。
①50
② 44
③ 38
考え方 子葉の色にのみ注目すると, F1 の遺伝子型
は Yy であり,このF1の自家受精で得られるF2では,
YY:Yy: yy = 1:2:1となる。よって, F2 における
黄緑色子葉個体の割合は50%となる。
④ 25 ⑤ 16 ⑥ 13 ⑦8
⑧ 0
[12 センター試改〕
4RY
1 Ry
4RY
16 RRYY 4RRYy
4RRYy 1RRyy
1 Ry
1rY
4 RrYY
4ry
16 RrYy
1RrYy
4 Rryy
1rY
4 RrYY
1RrYy
1rrYY
4rrYy
4ry
RRYY の個体とrryyの個体との交配で生じたF1 個
体(RrYy)では, RとV(ry)が連鎖している。 この
F1がつくる配偶子の遺伝子型とその分離比は,組換
え価が20%であることからRY : Ry: vY : ry = 4:1:
1:4 となる。 よって, F1 を自家受精して生じるF2の
遺伝子型とその分離比は次の表のようになる。
16RrYy 4Rryy ArrYy 16rryy
このうち,遺伝子型が RrYY で桃色花・ 緑色子葉個
4 +4
100
体の割合は,
× 100% = 8% となる。
解答 ア①
イ⑦