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第2編| 生殖と発生一
めしべ側の遺伝子型
○x ○u
@ 32. 分離の法則 05分
主
茶,黒,白の
まだら
態が分裂後の細胞で
も維持される。この
結果,Z*とZ黒を対
立遺伝子にもつ雌ネ
コは,個体ごとに異
なった茶と黒のまだ
らの毛色をもつ。一
方,雄はX染色体を
一つだけもち,X染
色体は不活性化されない。
問1 下線部a)に関連して,性染色体上の遺伝子も常染色体上の遺伝子と同じように遺伝する。雌の
三毛ネコ(Z*, Z黒をそれぞれ1遺伝子もつ)を、里の堆(Z黒を1連伝子だけもつ)と交雑した場合,
生まれる子ネコのうち, 茶と黒の両方の毛色をもつっものの割合は何%と期待されるか。最も適当な数
値を,次の0~Oのうちから一つ選べ。ただし、Z以外の遺伝子は、茶,黒の毛色の出現に影響し
ないものとする。
00%
問2 下線部(b)に関連して,三毛ネコの体細胞から核を採取してクローンネコをつくることができる。
このとき,核移植によって体細胞のX染色体不活性化の状態が、完全に初期の状態(どちらのX染色
体も不活性化されていない状態)にもどるとすると,クローンネコの予想される毛色と模様として最
も適当なものを, 次の 0~ のうちから一つ選べ。
0 三毛ネコになり,細胞を採取したネコと同一の模様になる。
の 三毛ネコになり,細胞を採取したネコとは異なるまだらになる。
O 三毛ネコにはならず,茶または黒のみの毛色をもつ。
O 三毛ネコにはならず,茶,黒どちらの毛色ももたない。
の
X染色体の
ランダムな
不活性化
O1:2:1
O3:0:1
@3:2:3
67:2:7
細胞増殖
細胞分裂
z",z" の発現
和
係
果
受精卵
白毛のまだらの
形成
する記述として最も適当なものを,次の0~0のうちから一つ選べ。
0 ヘテロ接合体の割合が、世代の経過とともに増加する。
@ ヘテロ接合体とホモ接合体の比率は一定である。
O ホモ接合体の割合が,世代の経過とともに増加する。
Q 三つの遺伝子型をもつ個体の比率は一定である。
き
が
○z" が不活性化
●z" が不活性化
(センター追試
の 33. 自家不和合性 05分) 多くの被子植物では有性生殖を行う
にあたって自家受精が起こらない現象が知られており,その一っ
が自家不和合性である。自家不和合性の原因となる遺伝子は S遺
伝子座に存在する。この遺伝子座には多くの対立遺伝子(S, S2,
Ss, …, Sn)があり,それらの組合せによっては異なる個体の間
でも受精が成立しない。アブラナ科のある植物の自家不和合性の
現象を調べるため,遺伝子型 S,S3 と遺伝子型 S,S3をもつおしべ
由来の花粉を,さまざまな遺伝子型をもつめしべと交配させたと
きに受精したかどうかを調べたところ,右の表の結果が得られた。
表中のア]~ロウに予想される受精の結果の組合せとして
最も適当なものを,次の 0~のうちから一つ選べ。
ウ ア
おしべ側の遺伝子型
SiS3
tap
SIS2
O 50%
6 75%
6 100%
O 12.5%
O 25%
X
SIS3
|ア
SiS』
S,S3
S,S。
S,S。
O
イ
X
ウ
2。
|2巻
x
○:受精した,×:受精しなかった
2。
メ
ア
(19 センター試)
イ
イ
ウ
ア イ
ウ 計さ
00
の○
○ 35. 三点交雑 05分 キイロショウジョウバェには多数の突然変異体が知られている。そのうち三つ
の突然変異,ルビー色の眼(ca), 湾曲した超(cu),短い剛毛(ss) にっいて,ホモ接合の雌と,野生型の
雄を交雑したところ, F」は雌雄ともすべて野生型であった。 このF」の雌と上記の突然変異体の雄を交
配して,右表のような結果を得た。 ただし,表中の+はそれ
ぞれの野生型を示す。
問1 このキイロショウジョウバエの遺伝子 ca と ss の間の
組換え価(%)はいくらか。次の 0~6 から一つ選べ。
0 1%
6 40%
問2 三つの遺伝子間の距離に関する記述として正しいもの
を,次の0~0のうちから一つ選べ。
0 ca と cu の間は, ss と cu の間よりも離れている。
の ca と ss の間は, caと cuの間よりも離れている。
O ss と cu の間が最も離れている。
の ca と ss の間が最も離れている。
6) ×
の ×
(16 センター追試)
34. 伴性遺伝 06分)
次の文章を読み,以下の問いに答えよ。 代 合 る
表現型
個体数
ネコやヒトなどの多くの晴乳類は,雄XY型,雌XX 型の性決定様式をもつ。これらの動物では, 性
染色体も常染色体と同じように子孫に伝わり,XおよびY染色体の組合せによって個体の性が決まる。
また,性染色体上には,性を決める遺伝子のほかにも,多数の遺伝子が存在する。園のさ
三毛ネコは,茶,黒,および白の三色のまだらの毛色をもち,ほとんどがである。白毛のまだら部
分は,常染色体上の優性遺伝子によって決まる。白毛以外の部分は、X染色体上の遺伝子Zによって,
茶または黒のどちらの毛色になるかが決まる。(a)Z茶とZ黒の対立遺伝子を両方もつ雌は, 茶と黒の毛
色をもつ。
茶と黒の毛色は,図に示すように制御される。晴乳類の雌の歴では, 発生が少し進んだ段階で,個々
の細胞内のX染色体のうち片方の遺伝子の転写が起こらない状態(不活性化)になり,もう片方の染色
体上の対立遺伝子だけがはたらく。細胞内の二つのX染色体のうちどちらが不活性化されるかは,和
胞ごとにランダムに決まり, (b)X染色体の不活性化が一度起こると, 細胞分裂を経ても不活性化した仏
個体
眼の色
剛毛
+B
+D
+ A
ルビー色湾曲b 短d
の
604
2
596
@ 35%
O 6%
6 65%
O 10%
3
ルビー働
+D
+6
+ A湾曲 短d
346
の
334
+ A| 湾曲
+D
52
ルビー色
+B| 短い
ルビー色 湾曲
+B| 短
48
+0
12
+ A
8
合計
2000
【センター追試 改)
6|第2編 生殖と発生
第4章 生 殖 37