学年

教科

質問の種類

現代文 高校生

文学国語の朝井リョウさんの18歳の選択についての質問です。 バランスを失ってずるりと口からこぼれ出てしまった。」とは、どのようなことか、言い換えてみよう。13・10 「私の両手はあっという間にいっぱいになってしまった」とはどういうことか?14・13 「きれいなものは... 続きを読む

3 で 志望 結果的に、私は、第一志望の国立大学に落ちた。つまり、浪人をするか、どうにか合格 していた第二志望の私立大学へ進学するか、選ばなければならなくなった。 担任の先生、母、私。狭い部屋だった。第一志望を目指し、浪人。二志望に、進学 - 三人で面談をしていたとき、私の目の前にはそんな二つの選択肢があった。 両親や、当時の担任の先生は、浪人を現実的に考えてもいいのではないか、と言った。 もう一年間努力をすれば届かないわけではないかもしれないし、単純に金銭的な問題もあ った。そのあたりのことを考慮しても、一年間浪人をして、第一志望の大学をもう一度目 指すことが正しい選択なのではないか、という話になった。 あのとき私は、キャスター付きの椅子に座っていた。だからだろうか、心の奥底で決め ていた、いつか言おう、いつか言おうと考えていた言葉が、バランスを失ってずるりと口 1 からこぼれ出てしまった。 「浪人はしたくありません。」 なぜなら、と続けつつ、私は唾を飲み込んだ。 「書きたい話がたくさんあるからです。もう一年なんて我慢できません。」 自分の声が自分の耳に入ってきたとき、私は、なんて寒くて、若くて、青くて痛々しく 1 て、勘違いに満ちた発言だろうと思った。今思い出しても、恥ずかしくてたまらない。だ 十八歳の選択 5 語句 2 「バランスを失ってず るりと口からこぼれ出 てしまった。」とは、 どのようなことか、言 い換えてみよう。 世界を跨ぐ とある 考慮(遠慮・配慮) 勘違い(勘案・勘定)

回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生

この文章の問題で話の全体把握問題があり、最も適当でないものを選ぶこの問題の答えは「3段落のはじめに『一方で』とあり、2段落と3段落は対比となっている」となっているのですが、これは何故なのかがいまいち分かっていないので教えていただきたいです💦 私の予想は、「一方で」が対比のカ... 続きを読む

A ある。 ない。それは、日本を含む幾つかの 可能性を持ち始めた時代だからである。 少なくとも今日の日本の社会ほど、人々が、多様な商品を前にして何を買うかに思い悩み、どこへ遊びに出かける かに使うかを決めかねている社会は少ないだろう。町を歩いて決まって耳にするのは、「何かおもしろいことはないか。」という青年の会話であり、 書店や新聞売り場で目にするのは、服飾、旅行、趣味、テレビ番組など、あらゆる楽しみにかかわるおびただしい案内書の山である。大型の工業製 品だけについて考えても、現在、某企業が一社で生産する自動二輪車の種類は、デザインや色彩の違いをaカンジョウに入れれば、常に数百に達し ていると言われる。まして、食品や衣料の品種と商標は数えきれず、行楽地や文化施設の種類も限りなくあるから、何を着て、何を持って、どこへ 現代社会では、そうした選択を助けるはずの情報そのもの 行くかという選択肢の組み合わせは、ほとんど天文学的な数字に上るであろう。 の数が多く、ア消費者は案内書やカタログの山に埋もれて、まずその情報の選択に苦しまねばならない。 一方で、選択すべき対象の数が増えるとともに、他方では、選択しながら生きるべき自由な時間が延びて、現代人の人生はまさに迷いの機会の連 続になったと言える。X青春の猶予期と老後の余生がともに長くなって、労働による拘束時間が減ったばかりでなく、労働の時間そのものの中にす ら、自由な選択の余地が忍び込み始めている。商品の企画開発や、デザイン、宣伝、セールスといった非工場的な労働の場合、真に大きな成果をめ ざそうとすれば、決められた手続きをただ反復することは有効ではない。そういう職場に生きる一人の勤労者にとって、ある一日の午後、次の数時 間をいかに過ごすかについて規則による拘束がなく完全に彼の創意にゆだねられる機会は確実に増えつつある、と言えよう。Yけだし当然のことだ が、消費者が何を買うかについて迷いの機会を増やせば、その分だけ生産者もまた、何を、どのように作るかについて真剣に迷わねばならないので

回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生

問3の答えを教えてください! 見づらくてすみません💧

3 地球は丸いか 評論との違いを意識して読む 一随筆の読み方 ●随筆とは、筆者が自身の体験や見聞に基づき自由に書き綴った文章 を言う。評論のように客観的論理的にとらえられないことも多い。 ●筆者がその文章を書くきっかけとなった出来事から、特に筆者の心 をつかんだ事柄を把握し、それに対する筆者の感想を読み取る。 Cr 問傍線部①②において、「とかいう」「とやら」という表現が使われて いるのは、「引力」という語による説明に対して筆者がどのような思いを 抱いていたからか。その思いを最もあらわしている語句を、文中から十五 字程度で抜き出せ。 (ただし、句読点は含めない。) (8点 」という説に対する筆者の思いを読み 段落で述べられている「 取る。 幼いころ、地球が丸いということを覚えたが、心底から納得した わけではなかった。下側になった人間が落ちてしまわぬというのは、 どうしても不可解なことであった。大人たちは引力とかいう言葉を使 用したが、万一逆さになったなら、強力な鳥モチを足の裏に塗ってお いても落ちてしまうであろうし、目に見えぬ引力とやらでそれを食い とめられるとはなんだか怪しげであった。 といって、もし地球が平らであったとしたら、その果てはやはり 崖かなんかになっていなければならず、 そこのところがやはり不可解 で、自信がもてなかった。とにかく地球は丸く、その丸い地球がなお かつクルクルと回転しながら宙をとんでいる、と考えただけで、今に も何か悪いことが起こりそうな予感がした。 が、いつの間にか、私は 地球が丸いのだということを信じ、疑わぬようになったようだ。 それでも、先に船に乗っていたとき、私はどうやら本当に地球は 丸そうだということを確認した。 水平線に現れる船影はまずマストか ら見え始める。昔のギリシャ人はちゃんとこのことを知っていた。し かしもっと年代がたつと、地球はやはり平たいことになってしまい、 船乗りたちは海の果てに行くことを恐ろしがった。 また小学校のころ、私はたしかアサヒグラフかなにかで、ある天 文学者の奇妙な説の紹介を読んだ。それによると、空の星はばらばら に離れているように見えるが、これは光の屈折による目の錯覚で、 実 8 は数珠玉のように連なっているのだそうだ。 したがって極地まで行け ば、別の天体に乗り移れるのだそうで、二ページにわたる挿絵がつい ていたように覚えている。 この珍説は私を興奮させ、どんな具合につ ながっているのか、この説が真実であるならば歩いて月まで行けるわ けだと熱っぽい考えにふけったりした。 しこう ⑤いったいに私にはまっとうな説よりも、いかにも怪しげな、奇抜 な説のほうを好む嗜好があるらしい。もし私が中世の王様にでも生ま れていたなら、錬金術に国費の大半を注ぎ込み、魔女と占星術師を大 臣に登用したことであろう。それゆえ、 科学史などをひもとくと、ど も偉い利口な大学者たちが、やたらと大発見、大発明をジャンジャ ンと成し遂げてしまい、それがみんな正しいらしいので弱るが、たま に奇妙な珍説をみると心楽しくなる。 鳥モチモチノキなどの樹皮から作るゴ J 間二傍線部③と反対の意味で使われている語句を、文中から抜き出せ。 (6点〉 「珍説」= と対比して筆者がとらえているものを読 「奇妙な説」= み取る。 問傍線部とあるが、ここであげられている 「錬金術」 「魔女」 「占星術 「師」は、何を象徴的にあらわしているのか。適当な語句を、文中から十字 以内で抜き出せ。 (6点〉 」の「大発見、大発明」と対比して筆者がと らえているものを読み取る。 10点 ア筆者は、地球が丸いという事実を目の当たりにしても、なかなか受け 入れることができなかった。 問四本文の内容に合うものを、次からすべて選べ。 イ筆者は、地球が丸いという説と平らだという説のどちらにも、十分納 得できずにいた。 ウ 筆者は、船乗りだったときに、ギリシャ人と同じように地球が丸いと いう真理に気づいた。 エ筆者は、小学生のときに天文学者から聞いた話をきっかけに、奇妙な 説に熱中するようになった。 オ筆者は、偉い学者たちによって正しい発見ばかりが行われていること を面白くないと感じている。 みいだ カ筆者は、まっとうな科学史ではなく、錬金術や占星術などの怪しげな 説の中に真実を見出した。 理解度チェック も参考にしながら、選択肢の内容の正誤を丁寧

回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生

高1現代国語 水の東西 画像のケースにおける問題点をあげてほしいです。 お願いします🙇‍♀️

表情をうかがう文化ではない 年代の国語 東西の文化 山崎正和 「水の東西」 一 【CASE】 「東西の文化」課題プリント ○授業で読んだ「水の東西」の学習を活かして、 【CASE】のトラブルを分析しましょう。 ○ この課題は、評価課題として成績に反映されますので、必ず提出してください。 ○課題に取り組む際には、必ず以下の条 件に従って文章を作成してください。 斎藤さん一家はお父さん、お母さん、そして大学生の陽子さん三人家族である。 洋子さんの通 っている大学で、毎年いろいろな国からやってくる留学生のためのホストファミリーを募集して いるという話を聞いたお母さんの道子さんが、ぜひホストファミリーをやってみたいと言い出し たことから斎藤家の苦難は始まった。 やってきたのは、東欧のある国から来た、イベッタさんと いう女性の大学院生だった。イベッタさんは礼儀正しく、まじめでおとなしそうな学生さんで、 そのうえ日本文学を専攻しているとあって、日本語も大変上手で、 道子さんはじめ、ホストにな ることを反対していたお父さんや陽子さんまでも、これから始まる楽しい文化交流の期待に胸を 膨らませた。 ところが、そんな期待をよそに、 一週間もたたないうちから、 イベッタさんの行動をめぐりい ろいろな問題が噴出することとなってしまった。 まず最初に問題が勃発したのは、イベッタさん の歓迎パーティーの席だった。日本の文化に慣れてもらおうと、お母さんは張り切って、色とり とりの巻き寿司や煮物、茶そばなど、 日本食をたくさん用意して食卓に並べた。 ところがパーテ ィーが始まってもイベッタさんはほとんど料理に手をつけていない。調子でも悪いのかと聞いて みると、「すみません、料理がちょっと口に合いませんので」とはっきり言われてしまった。怒り 心頭のお母さんに同調するように陽子さんは「作ってくれた人のことを考えたら、我慢して食べ るものなのよ!」とイベッタさんに怒りをぶつけてしまった。 その後もせめて部屋の掃除くらいはしてあげようと気をつかったお母さんが部屋の掃除をす ると、イベッタさんからは「自分の部屋の掃除は自分でしますので」と断られ、また遅くなって 帰ってくるイベッタさんに「遅くなるときは心配だから、何時に帰るか電話してね」というと、 「私は大人です」と言い返され、お母さんは困り果ててしまった。そんなある日、陽子さんとイ ベッタさんがイベッタさんのシャワーをめぐり、大喧嘩をしてしまった。陽子さんの主張はイベ ッタさんが毎朝シャワーを浴びるためにお風呂場を独占するので、自分がジョギングに行った後 などたまに使おうとしても使えなくてずっと困っていたというのだ。 それを聞いたイベッタさん は、「お母さんが、いいですって言いました。それに、陽子さん、嫌だったら、 どうして私にもっ と早く言ってくれなかったのですか?」と反省のそぶりもない。 その様子に余計に腹が立った陽 子さんは「いつも困った嫌そうな顔をしたでしょ。顔見たらわかるじゃない、そんなこと!あな たみたいにわがままな人はみたことがないわ!」と怒りをぶちまけてしまった。その後、陽子さ んはイベッタさんと極力言葉を交わさないように、避けるようになってしまった。 そんな気まず い日が続いたある日のこと、イベッタさんから突然、「アパートに移ります」と独立宣言されてし まった斎藤さん一家は、ほっとしたような、 また、何やら腹立たしいような複雑な思いであった。 (引用:『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション 誤解・失敗・すれ違い』) ありがた迷惑 文化の違い CS CamScanner でスキャン

回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生

高1現代国語 水の東西 画像のケースにおける問題点をあげてほしいです。 お願いします🙇‍♀️

表情をうかがう文化ではない 年代の国語 東西の文化 山崎正和 「水の東西」 一 【CASE】 「東西の文化」課題プリント ○授業で読んだ「水の東西」の学習を活かして、 【CASE】のトラブルを分析しましょう。 ○ この課題は、評価課題として成績に反映されますので、必ず提出してください。 ○課題に取り組む際には、必ず以下の条 件に従って文章を作成してください。 斎藤さん一家はお父さん、お母さん、そして大学生の陽子さん三人家族である。 洋子さんの通 っている大学で、毎年いろいろな国からやってくる留学生のためのホストファミリーを募集して いるという話を聞いたお母さんの道子さんが、ぜひホストファミリーをやってみたいと言い出し たことから斎藤家の苦難は始まった。 やってきたのは、東欧のある国から来た、イベッタさんと いう女性の大学院生だった。イベッタさんは礼儀正しく、まじめでおとなしそうな学生さんで、 そのうえ日本文学を専攻しているとあって、日本語も大変上手で、 道子さんはじめ、ホストにな ることを反対していたお父さんや陽子さんまでも、これから始まる楽しい文化交流の期待に胸を 膨らませた。 ところが、そんな期待をよそに、 一週間もたたないうちから、 イベッタさんの行動をめぐりい ろいろな問題が噴出することとなってしまった。 まず最初に問題が勃発したのは、イベッタさん の歓迎パーティーの席だった。日本の文化に慣れてもらおうと、お母さんは張り切って、色とり とりの巻き寿司や煮物、茶そばなど、 日本食をたくさん用意して食卓に並べた。 ところがパーテ ィーが始まってもイベッタさんはほとんど料理に手をつけていない。調子でも悪いのかと聞いて みると、「すみません、料理がちょっと口に合いませんので」とはっきり言われてしまった。怒り 心頭のお母さんに同調するように陽子さんは「作ってくれた人のことを考えたら、我慢して食べ るものなのよ!」とイベッタさんに怒りをぶつけてしまった。 その後もせめて部屋の掃除くらいはしてあげようと気をつかったお母さんが部屋の掃除をす ると、イベッタさんからは「自分の部屋の掃除は自分でしますので」と断られ、また遅くなって 帰ってくるイベッタさんに「遅くなるときは心配だから、何時に帰るか電話してね」というと、 「私は大人です」と言い返され、お母さんは困り果ててしまった。そんなある日、陽子さんとイ ベッタさんがイベッタさんのシャワーをめぐり、大喧嘩をしてしまった。陽子さんの主張はイベ ッタさんが毎朝シャワーを浴びるためにお風呂場を独占するので、自分がジョギングに行った後 などたまに使おうとしても使えなくてずっと困っていたというのだ。 それを聞いたイベッタさん は、「お母さんが、いいですって言いました。それに、陽子さん、嫌だったら、 どうして私にもっ と早く言ってくれなかったのですか?」と反省のそぶりもない。 その様子に余計に腹が立った陽 子さんは「いつも困った嫌そうな顔をしたでしょ。顔見たらわかるじゃない、そんなこと!あな たみたいにわがままな人はみたことがないわ!」と怒りをぶちまけてしまった。その後、陽子さ んはイベッタさんと極力言葉を交わさないように、避けるようになってしまった。 そんな気まず い日が続いたある日のこと、イベッタさんから突然、「アパートに移ります」と独立宣言されてし まった斎藤さん一家は、ほっとしたような、 また、何やら腹立たしいような複雑な思いであった。 (引用:『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション 誤解・失敗・すれ違い』) ありがた迷惑 文化の違い CS CamScanner でスキャン

回答募集中 回答数: 0
現代社会 高校生

わかるところだけでいいので穴埋めお願いします!

(スポーツ・文化・芸能) ①2006年に第1回が開催された野球の国際大会を ( ②サッカーで1人の選手が1試合で3得点あげることを ( ③バレーボールで攻撃に参加しない守備専門の選手を ( )という。 )という。 ④トライアスロンは、遠泳・自転車・( )という。 )の3種からなる競技である。 ⑤ 「モナリザ」 「最後の晩餐』 などの作品で知られるのは ( ⑥ ( である。 )は、『太陽の塔』 などの作品で知られ、 「芸術は爆発だ」 などの言葉 を残した。 ⑦ 「ゲルニカ」 は ( )の作品である。 ⑧ 「ひまわり」 「星月夜」 などの作品で有名な ( といわれる。 ) は、 浮世絵の影響を受けた ⑨歌舞伎の発祥は1600年頃の ( かぶき踊りと言われ、 その後、女 歌舞伎、 若衆歌舞伎を経て野郎歌舞伎に発展した。 ⑩ベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞を過去に受賞した日本人監督は、今井正 「武士 道残酷物語』 と宮崎駿の( )である。 ① 中国で天安門事件が起きた1989年に、 宮崎駿監督のアニメ映画 ( がヒットした。 ② 日本人作家の作品で、最も発行部数が多い小説は( 森』である。 )の『ノルウェイの 外国人作家の作品で、日本で最も発行部数が多い単行本はアントワーヌ・ド・サン=テグ ジュペリの( )である。 14シリーズとして日本で最も発行部数が多い外国小説は、J・K・ローリングの ( シリーズである。 )は、作中川李枝子、 絵山脇百合子の作品 ⑩児童文学作品として有名な( である。

回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生

何故問5の回答が間違えなのか分かりません

■ 第三問 100| 11 10 =HE] 〔著 第三問 次の文章を読んで、後の問に答えよ。 たとえば、匂いのユートピアといったものがありうるだろうか。 r そもそも匂いというものがそう簡単に馴致されたり管理されたり、ユートピアのような 理想社会の体系のなかにとじこめられたりするものだろうか。 20 5 自然界のあらゆるものは、多かれ少なかれ匂いをもつ。その自然界を脱し、みずからの 自然をつくりなしてきた人間というものもまた、時々刻々、さまざまな匂いを発している 存在である。人間の社会生活そのものが、多種多様な匂いの発生源である。食品や塵芥や 肥料や家畜や乗物や隣人や、家事や産業やゴラクや宗教やイリョウや美容や風俗や、そ の他あらゆるものやことがらの発散する匂いのなかで、人間は人間であることを実現し実 感しているのだともいえる。匂いとは、人間の個と社会につきまといつづける見えない自 然、生理のようなものであろう。 一 的自然とのあ とすれば、いったいどのようにして、このつきまといはびこる奇妙な生理 いだに、人間は、ユートピア的な防御壁を設けることができるのだろうか。 S ユートピアとは何か。文明が、いやすくなくともヨーロッパの都市文明が、成立このか たエイエイとして追いもとめつづけてきた、ただひとつの完璧な社会制度の夢想であり、 A である。ほとんど強迫観念のようなもの、といってよいかもしれない。 人間はかつて森を出て自然を対象化して以来、人間自身をふくむ自然を徐々に改変する ことによって、都市を、文明を、かたちづくってきた。そんな過程がいわゆる〈進歩〉で あったとすれば、その目標、その最終段階がつまり、ユートピアである。 プラトンの『国家』以来、さまざまな時代にさまざまな作品がこの社会形態をものがた り、ユートピアは文学の一ジャンルとして生きつづけることになった。 典型的なユートピストたちの思いえがいた理想社会は、 だがおどろくほどに似たりよっ たりで、かわりばえがしなかった。 千年、二千年をへても、プラトンの『国家』からほと んど〈進歩〉していないように見えるのだ。なるほど各時代にいくらかの独創や逸脱もな いことはなかった。けれども、基本はいつもおなじだったのだ。 四方に防御壁をめぐらし た自己完結的な都市空間。 人工の美や清潔さや便利さや合理性や技術改良やキカ学や統 2 制への愛。人間とその生活は、自動機械のように画一化されている。自由などはない。い や、自由がないということを感じなくなるほどまでに、ユートピアの住民は幸せである。 ユートピストたちはいつも自然を矯正しようとしてきた。彼らは自然の体現する偶然 2 や無秩序やアナーキーを、もっぱら排除しようとしてきた。こうした統制と画一化への意 志は、当然、人間とその社会につきまとう生理的自然にまでおよぶことになる。 いわゆる五感もまた、彼らのユートピア的再構築の対象となるだろう。 まず視覚。これならなんとかなる、とユートピストたちは考えるらしい。完璧にととの えられている理想都市の景観は、すみからすみまで、自然の乱脈さを極力おおいかくした ものである。

回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生

7、8、10段落目の内容がよくわかりません。例などを挙げてわかりやすい言葉で説明して欲しいです。

ひかる おいずみ 奥泉光 己を放り込む虚構 人が生まれ育った場所を故郷と呼ぶのなら、 庄内は必ずしもぼくの故郷とは言えないだろう。 生まれたのはた しかに山形県ではあるけれど、一年も経たぬうちに両親ともども東京に移ってしまったからである。とはいえ母 の実家である、広々とした水田に点在する集落の家には、祖母と曾祖母が残って、毎年夏には必ず帰省して庄内 平野の穏やかな風光のなかに長い時間を過ごした。 ② 子どもにとって夏休みはそれだけでもう心弾む出来事であるが、ぼくにはさらに田舎での数週間という贈り物 があったわけである。 すばやく身を翻し水底の泥に隠れるドジョウ、草いきれのなか息を殺して浮標を見つめた 用水路での魚釣り、蚊帳に置かれてあわく明滅する蛍、サエギるもののない広い夜空に横たわる銀河、集落のは ずれから繰り返し眺めた月山の姿――。 これら子ども時分の貴重な記憶の数々は、一昨年に書いた「三つ目の鯰」 という作品となって一部結晶したのであるが、要するに大人になるまでのぼくにとっては、庄内はただ心楽しく エキサイティングな冒険の場所にすぎなかった。 ○筆 ③ 故郷という言葉とともに山形の家のことを考え始めたのは、三十歳に近くなってから、小説を書き始めたころ のことである。 ④ ひとつのきっかけは父の死である。葬式が終わり、田んぼの真ん中の墓地で、白木の箱から父の骨灰を墓の底 にばらばらとまいたとき、かつてない不思議に甘美な気分にぼくは捉えられた。それはどうやら自分もいずれ死 ねばこうなるのだとの思いであるらしく、そう思って周囲を見回してみれば、五月の水田は湖沼のように陽光を 映して輝き、月山と鳥海山が蒼くくっきりとした稜線を鮮やかにして墓地を遠くから見つめている。雲雀のさえ ずりが空の高いところできこえた。 ⑤ 自分の死に場所にここは悪くない。そのような声が、 「故郷」という言葉とともに、初夏の平野をぼんやりと眺 めるぼくの心に、静かに立ちのぼってきたのである。 ⑥ 「故郷」とは言うまでもなく近代に発明されたひとつの虚構である。都会での生活スタイルが確立されるにつれ 生じてきた、だれとも連帯せずに浮遊している人の孤独感、あるいは根を断たれているとの不安感が、 温かく己 を包み込んでくれる母胎のごときものとして、己の魂が穏やかに回帰すべき場所として、遠い憧れの地境として、 「故郷」のイメージを文学的に創造した。故郷の山河といった場合、山や河自体は当然昔からそこにあったはずだ けれど、それらが懐かしい風景として思い描かれるにいたったのは、明治以降の文学がそのように描いてきたか らである。 ⑦ たとえば柳田国男の「常民」概念をここであげるなら、それが現実に生きてある人々を具体的にさすのではなく、 失われた何かを回復せんとする柳田のロマン派的文学の心情が作り出した虚構であることは、数多くの批評家が 指摘するとおりである。「常民」とは都会にある者の眼に映った、 「故郷」に棲む人間の幻像である。 一方では、少なくとも近世以来、西欧的な都市団体をもたなかったわが国では、都会の生活者といえども地縁 血縁のしがらみからは逃れがたく、そうしたしがらみの象徴としての意味をもまた「故郷」は担うことになった。 かくして故郷は両義的であり、だからこそ遠くにありて想うものなのである。 ⑨ 虚構である「故郷」はつまり選びとられるものである。選んだおぼえなどないという人にしても、無意識のうち にそうしているのであり、人生の節目のあるとき、ここがやはり私の故郷なのだと、感慨にとらえられつつ風景 に良をやった記憶がだれにも必ずあるはずである。 ⑩ 虚構をこととする作家であるなら、当然この選択にはジカク的である。作家は「故郷」を発見する。たとえば中 上健次にとっての紀州がそうである。むろん作家は故郷にアンジュウしたり、ただ感傷にひたるために故郷を選 ぶのではない。何らかのかたちで「私」を問題にせざるをえない近代小説の伝統のなかで、 己自身をひとつの虚構 に放り込むことで、多様な物語を「私」の内部に導き入れようと作家は企むのである。 ⑩ ひとりの作家であるぼくは、庄内を自分の「故郷」として選んだ。 これから小説を書き進めていくなかで、ぼく の「故郷」は途切れることなく、創造の活力を与え続けてくれるだろう。 32 [⑧] ① 14 筆る 2-1 5-3 7~6

回答募集中 回答数: 0
1/17