溶解度の計算問題の例: 水和水をもつ物質 (2020 東京薬科大学) X
100gの硫酸銅(Ⅱ)五水和物を 60℃の水 200gに溶かした。この水溶液を 20℃に冷却したとき
に析出する硫酸銅(IⅡ)五水和物の質量はいくらか。 ただし, 硫酸銅(I)五水和物の溶解度
は 60℃で 40, 20℃で20とする。式量 CuSO4: 160, CuSO·5H,0:250
(解説)60℃のときは溶けているので, 60℃の溶解度のデータは使いません。
20℃のときの基本的な量的関係をおさえます。
て、
水
CUSO4
飽和水溶液
100
20
120
さて,冷却前の溶液の溶質·溶媒の量はそれぞれ何gだったのでしょうか?
最初に水に溶かした 100gは「五水和物」で, 水和水は「溶けているときは溶媒の一部」として計
算するのでしたね。 60℃のときは溶けているので溶質·溶媒の質量をそれぞれ求めます。
160
溶質:100×;
250
64gの, したがって 100-64 = 36g が新しく溶媒となり, 200 + 36 = 236g②
が水の質量です。そして当然 300g③が溶液の質量です。 この後空欄に表を埋めるのですが,
析出した CUSO+5H:0の質量を x[g]として①~③がどのように変化したかをしっかり把握して
表を埋めてみましょう。 (続く)