17:59 10月13日 (日)
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自己とは他者である。
この言葉から、どんなことをイメージするだろうか。
人から余計なお節介でうっとうしいアドバイスをされたりすると、「自分のこ
とは自分がいちばんよく知っているから、ほっといてくれ。」と言いたくなる。人 m
にはこちらの気持ちなんかわからない。自分のことは自分にしかわからない。そ
う思うことがある。
そう思って自分と向き合い、自分自身を捉えようとすると、これが結構
100
自分の
ことがよく見えなかったりするのだ。
近すぎてわからないのか、「なんであんなことを言ってしまったんだろう。」「自
分は、本当はどうしたいんだろう。」「なんでこんなにムシャクシャするんだろう。」
と、わからないことだらけ。そんなことになりがちだ。
そうしてみると、いちばん身近であるはずの自分が、実はとても遠い存在なの
かもしれない。そのような意味で、自己とは他者であると言うのではないか。そ
れも一理ある。
でも、ここではもう一つの意味を考えてみたい。
誰でも自分についてのイメージを持っている。
「自分は何があっても前向きで、笑顔で頑張っていけるタイプの人間だ。」とい"
自己イメージを持っている人もいる。「自分は神経質で、慎重なのはよいかも
しれないが、どうも細かなことにとらわれすぎる。」という自己イメージを持つ人
もいる。「自分は人の気持ちがよくわかる優しい性格だ。」という自己イメージを
持つ人もいる。
では、そうした自己イメージは、どのようにして作られたのか。
S
4「いちばん身近であ
るはずの自分が、実
はとても遠い存在な
のかもしれない。」と
は、どういうことか。
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