6.1節で述べたように, キャリヤは pn 接合部に生じている電位障壁を通過してい
く.それによる拡散電流を求めるためには, キャリヤの空間密度分布を求めなけれ。
ならない、それを与えるのは, 連続の式 (5.21), (5.22) を, 式式 (6.9), (6.10) の境界を
件の下で解いた解である. 定常状態について求めるので, dn/dt=dp/dt=0とおは
る。r=0またはr'=0を原点とした各中性領域での密度分布を求めようとしている。
ので, 電界E=0とおける. また, 外部からのエネルギーによるキャリヤ発生はない
として、G,=G,=0とおく. これらの条件を式 (5.21), (5.22) に適用すると, 次式
で示すような簡単化された連続の式となる。
dPn'
n'
n'
ニ
ニ
da2
D,Tn
2
Ln
d'p
p
p
(6.12)
ニ
ニ
2
de'2
D,Tp
L
ここで,L, = VD, Tn. Lp= VD,T,は, それぞれ電子, 正孔の拡散距離(difusion