14
じつ
せう
十訓抄
おほえやま
大江山いくのの道
きぶ2やすまさ
3たんご
和泉式部、保昌が妻にて、丹後に
4うたあはせ
下りけるほどに、京に歌合ありけるに、
5こしきぶのないし
小式部内侍、歌詠みにとられて詠みけ
さだよりのちゆうなごん
るを、定頼中納言たはぶれて、小式
8つぼね
部内侍局にありけるに、「丹後へ遣は
しける人は参りたりや。いかに心もと
なくおぼすらん。」と言ひて、局の前を
なか
過ぎられけるを、御簾より半らばかり
出でて、わづかに直衣の袖をひかへて、
そで
大江山いくのの道の遠ければ
あま
はしだて
まだふみもみず天の橋立
|
きん
5
10
越前
「琵琶湖
前
越
若狭湾
丹後
丹
村天の橋立
丹後国府
「わかさ
若狭
さ狭
若
但馬
たじ