発展例題13
摩擦のある斜面上の運動
発展問題 161, 165
図のように,水平とのなす角が.@の斜面の下端に,質量mの物体を置き,斜面に沿っ
て上向きに初速度 vを与えた。 斜面と物体との間の動摩擦係数をμ', 重力加速度の大
きさをgとして, 次の各問に答えよ。
(1) 物体が斜面を上がって最高点に達するまでに, 斜
面上を移動した距離 /を V0, g, μ', 0で表せ。
(2) 物体は最高点に達したのち, 斜面をすべりおりる。
下端に達したときの速さひをvo, 1μ', 0で表せ。
m
aポっか
指針
物体は,運動の向きと逆向きに動摩
mglsin@-
1
-mu3=-μ'mglcos0
擦力を受けており, その仕事の分だけ力学的エネ
ルギーが減少する。最高点では速さが0となる。
1=-
2g(sin0+μ'cos0)
(2) 斜面の下端に達したときの力学的エネルギ
ーの変化は, 往復する間に動摩擦力がする仕事
解説
(1) 物体がすべり上がるときに受
ける力は,図のようになる。動摩擦力の大きさ
は,μ'mgcos0であ
り,最高点に達した
ときの力学的エネル
ギーの変化は, 動摩
擦力がした仕事に等
しい。
mgcos0
に等しい。
mgsin@
1
-mv?-
-mu3=-2μ'mglcos0
2
ニー
μ'mgcos@
(1)の1を代入して, v=,
sin0-μ'cos0
Vo
sin0+μ'cos0
mg