第1章 B
18 PCR法 その2 **
下図の左側に示すような1,400 塩基対のDNA分子の中に存在するある遺伝子を,
長さ20塩基のプライマーFと長さ21 塩基のプライマー R を用いて PCR法にて増
幅することにした。プライマーFの5′末端は鋳型DNAの300塩基内側に,プライマー
Rの5 末端は鋳型 DNA の 100 塩基内側に結合する。下図の右側には第1サイク
ルの途中までの様子が示してある。PCR 反応開始時の反応チュープ中には,1,400
塩基対の鋳型の2本鎖DNA が1分子,耐熱性の DNAポリメラーゼ,それぞれの
プライマー,4種類のヌクレオチドが,増幅に最適化された反応液に入っていると
する。反応中に,2種類のプライマーと4種類のヌクレオチドは枯渇せず,DNA ポ
しっかつ
リメラーゼは失活しないとする。 PCR反応は以下のサイクルで行い, 理想的な条件
下で行われるとする。
サイクル 95℃に加熱し1分間保温する。
を用
55℃に冷やし1分間保温する。
72℃に加熱し2分間保温する。
5'
13
1,400塩基
1,400塩基
15'
35
のじ
■3'′ → 5′
13'
↑300塩基
プライマー F-
プライマー R
100塩基
3'
15'
3'D
問1 第1サイクル終了後,どのような長さのDNAが何分子,反応液中にあ
るか,以下の例にならって答えよ。 ただし,対象とするDNAは,長さが
100 塩基以上のものとし,1本鎖DNA として何分子あるかを答えよ。
例:1,400 塩基の DNA が 10 分子,1,500 塩基のDNAが2分子
問2 第2サイクル終了後は,どのような長さのDNA が何分子,反応液中に
あるか。 問1の答え方にならって答えよ。
問3
□サイクル終了後は,どのような長さのDNA が何分子,反応液中にあ
るか。 問1の答え方にならって答えよ。
問4 耐熱性のDNAポリメラーゼは、どのような生物に由来する酵素か。
側内
[兵庫医大〕