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9 下の図は,日本海側のP点(海抜0m)で水蒸気をふくんだ 30℃の空気のかたまりが,海抜
1200m のR点で雲をつくり,その後,2800m の山頂をこえるまで雨を降らせて、太平洋側
のS点(海抜0m)に乾燥した空気がふき降りたことを表す模式図である。 この図と下に示した空
気の上昇・下降と温度変化の関係のルールを読んで,次の問いに答えなさい。 また, 必要に応
じて、温度と飽和水蒸気量の関係を表した下の表を利用しなさい。
温度と飽和水蒸気量の関係
温度 [℃]
飽和水蒸気量[g/m3]
温度 [℃]
飽和水蒸気量 [g/m3]
13.6
0
4.8
16
15.4
2
5.6
18
17.3
4
6.4
20
19.4
6
7.3
22
21.8
8
8.3
24
24.4
10
9.4
26
27.2
12
10.7
28
30.4
14
12.1
30
[ルール1]空気の温度は, 雲ができていない状態では100m上昇するごとに1℃ずつ下がる。
〔ルール2] 空気の温度は,雲ができると, 100m 上昇するごとに0.5℃ずつ下がる。
[ルール3] 空気の温度は, 100m 下降するごとに1℃ずつ上がる。
(1) 次の文章は, 空気が斜面に沿って上昇するとき, 温度が下がる理由を説明したものである。
( )にあてはまる語句を答えなさい。 (完全解答)
空気が斜面に沿って上昇すると,そのまわりの気圧が( ① )なって, 空気が(
るので,気温が下がる。
(2)P点から斜面に沿って上昇した空気の露点は何℃か。
す
(3)P点から斜面に沿って上昇した空気が, 海抜 1000mのQ点に到達したとき,この空気の
・温度は何%か。 小数第1位を四捨五入して, 整数で答えなさい。
(4) 雨や雪をまとめて何というか。
(5) R点でできた雲をつくる粒は小さくほとんど落下しないが,雨や雪になって落ちてくること
がある場合は,それらの雲粒がどのようになった場合か。 「雲粒が」という書き出しに続けて,
簡単に説明しなさい。
(6)山頂に達したときと, 山頂をこえてS点にふき降りてきたときの空気の温度はそれぞれ何℃
か。(完全解答)
山頂
1.8
0.5
942
(海抜2800m)
「点(海抜1200m)
30℃の空気の
[Q点(海抜1000m)
かたまり
海
S点(海抜0m)
P点(海抜0m)