3 宗教・芸能・民衆の文化
A 禅宗と浄土真宗 (一向宗)
ぜんしゅう
りんざいしゅう
幕府の保護を受けた禅宗がさかんになりました。 とくに臨済宗が重
ござん
じょうどしん
んじられ, 京都と鎌倉の五山が重要な禅寺に指定されました。 浄土真
しゅう いっこうしゅう
ほんがんじ
れんにょ
きんぎ
とうかい
ほくりく
宗(一向宗) では,本願寺の蓮如が活躍し, 近畿・北陸 東海地方を中
心に, 強大な教団を組織していきました。
B 能と狂言
ま でんがく
さる
田植えのときに農民が歌い舞う田楽と, こっけいなものまね芸の猿
がく
のう
かん あみ
あみ
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楽が結びつき, 能が生まれました。 観阿弥 世阿弥の父子は足利義満
の保護を受け,能を芸術に大成しました。 能の合間には, 民衆の感情
きょうげん
を表現する狂言が演じられました。
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© 茶の湯 生け花
あさ
みそ
しょうゆ
もめん
ばな
禅宗の修行から発展した茶の湯が流行し, 茶室に花をかざる生け花
もさかんになりました。 民衆のくらしも変わり、床にかわって木綿の
着物が増えました。 食事が1日3度になったのも、 味噌や醤油がつ
くられるようになったのも,この時代です。