いう話を聞き, しょうゆに含まれる塩化ナトリウム NaCl の量を分析したいとい
ある生徒は, 「血圧が高めの人は, 塩分の取りすぎに注意しなくてはいけない!
え,文献を調べた。
文献の記述
水溶液中の塩化物イオン CIの濃度を求めるには,指示薬として少量のク
ロム酸カリウム K2CrO4 を加え, 硝酸銀 AgNO3 水溶液を滴下する。 水溶液中
の CI- は,加えた銀イオン Ag* と反応し塩化銀AgCl の白色沈殿を生じる。
Ag+ の物質量がCI-と過不足なく反応するのに必要な量を超えると,
(a)過剰
な Ag+ とクロム酸イオン Croが反応してクロム酸銀 Ag2CrO4の暗赤色沈
殿が生じる。したがって, 滴下した AgNO3 水溶液の量から,CI-の物質量を
求めることができる。
Nom D
そこでこの生徒は3種類の市販のしょうゆ A~C に含まれる CI の濃度を分
析するため,それぞれに次の操作 I~Vを行い, 表1に示す実験結果を得た。ただ
し、しょうゆには CI- 以外に Ag+ と反応する成分は含まれていないものとする。
(ダル)
操作 Ⅰ ホールピペットを用いて, 250mLのメスフラスコに 5.00mLのしょうゆ
をはかり取り,標線まで水を加えて、しょうゆの希釈溶液を得た。
操作Ⅱ ホールピペットを用いて, 操作Ⅰで得られた希釈溶液から一定量をコニカ
ルビーカーにはかり取り, 水を加えて全量を50mLにした。
操作操作 IIのコニカルビーカーに少量のK2CrO」 を加え,得られた水溶液を試
料とした。
操作V 試料が暗赤色に着色して、よく混ぜてもその色が消えなくなるまでに要し
操作ⅣV 操作Ⅲの試料に 0.0200mol/Lの AgNO3 水溶液を滴下し、 よく混ぜた。
た滴下量を記録した。