【8】 玲央さんと紗和さんは,ホットケーキがふくらむことや, 断面にすきまがたくさんできるこ
とに興味を持っていた。 そこで先生から「ホットケーキがふくらむ理由は, 原材料に含まれる炭
酸水素ナトリウムの加熱で起こる化学変化」 というアドバイスを受け,次の 〈実験I > を行った。
<実験I >
炭酸水素ナトリウム
炭酸水素ナトリウム約2g を試験管に入れ、 図1の装置で加熱
した。
〈結果 I >
1. 発生した気体Aがビーカーに入った石灰水を白くにごらせた。
2. 加熱後,気体が発生しなくなって、 試験管には白い固体Bが
残った。
3. 加熱していた試験管の口の内側には無色の液体Cが付着してい
〈 考察 Ⅰ >
図 1
問1 ( ① )に当てはまる物質名を答えなさい。
石灰水
1. 石灰水が白くにごったことから, 発生した気体Aは ( ① ) であることがわかった。 この
気体が発生することでホットケーキがふくらむことがわかった。
2. 炭酸水素ナトリウムと白い固体Bを比較したところ, 水へのとけ方やフェノールフタレイン
溶液との反応で違いがみられたため,炭酸水素ナトリウムは違う物質に変化したことがわかった。
3.無色の液体Cに青色の ( ② )を反応させると,うすい赤色 (桃色) に変わったこと
から、無色の液体Cは ( ③ ) であることがわかった。
問2 気体Aについての説明文として誤っているものを、次のア~エの中から1つ選び記号で答え
なさい。
アペットボトルに水を半分入れ,気体Aをペットボトルの水の入っていない空間に十分に入れ
た。ふたを閉め, よく振ったところ, ペットボトルが大きくへこんだ。
イ気体Aを入れた集気びんに, 点火したマグネシウムリボンを入れると、激しく燃えて びん
の中に黒い物質がところどころ付着していた。
ウ化石燃料の使用により放出される気体Aは,地球温暖化の原因の1つである。 化石燃料の使
用を減らす取り組みとして, 再生可能エネルギーの利用や省エネルギー技術の開発が進められ
ている。
エ気体Aのとけた水溶液にpH試験紙をつけると, pH7より大きくなり酸性を示す。 また,
大気中の気体Aは, 雨にとけ強い酸性を示す酸性雨となる。