六次の文章を読み、あとの1~③の問いに答えなさい。
たま
昔、京都より、六歳になりける女子の人に勝れて賢を選び給ひ、
(六歳になった女子で、とりわけ賢い子を)
おそば
あづま
やむごとなき御方の御側の御相手として、吾嬬の国の大江戸に下りて
(身分の高いお方の身近に使える召使い)
使い)
(女子は東の国の江戸にくだって
おほ
ありけるに、恋といふ題にて歌詠めと仰せ言ありければ
いたが)
(主人からお言葉があったので)
囚見し事のなければそれと知らねども忘られぬをや恋といふらむと
(恋というのでしょうか)
詠みける。
(注1) ほととぎす
また、時鳥といふ題にて歌詠めと仰せ言ありければ、
みな
ごと
かしこき
曲なりな
倍がゆ