FI127-b
文章を読み、問題に答え
さて、では、その”ひづめ"を持ったものたちの中で、最も走るのが
得意な動物は一体なにか?
てきおう
□のに適応するほど[
答えは、指が一本しかないウマだ。「指の数の少ない動物ほど走るのが
得意」なのである。言い方を変えれば、
ほご
そせん
せっち
ぜんしんせい
が減っていく」のだ。走るには、足の接地面積が小さくて、その足をシ
ッカリと保護するものがあり、かつ足先がバラけていない方がいいのだ
利世時
ウマの、ひとつしかない大きな〝ひづめ"は中指で、他の指は
てなくなっている。ウマの祖先をたどると、最古のウマである
代のエオヒップスは指四本(約六〇〇〇万年前)、漸新世のメソヒップス
て指三本になり(約二五〇〇万~四〇〇〇万年前)、鮮新世のプリオヒッ
プスで指一本(約六〇〇万年前)と、だんだんと減っている。森の中の
生活から草原での生活に変わるにつれ、走ることに適応しながら進化を
続けてきたのである。
せんしんせい
指一本の動物は世界中にウマしかいない。そのウマを家畜化し、も
と速い足と持続力を持つように改良してサラブレッドを作りだし競走馬
きょうそうば
2せんじん
*3どうさつりょく
*4だつぼう
にした先人たちの洞察力。つらつら考えるに、これは脱帽ものである。
きょうそうば
せんじん
*ーサラブレッド…イギリスで作られた競走馬。
*2先人…昔の
どうさつりょく
だっぽう
こうさん
けいい
ひょう
*3洞察力…物事を見ぬく力。 *4脱帽もの…降参して敬意を表すること。
さいてき
小文章中の ] に最適な言葉をそれぞれ書きなさい。
おう
のに適応するほど | が減っていく」]
たいか
ウマの中指以外の指が退化したことは、言いかえれば、どういうことに
なりますか。
ウマが、走ることに
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たということ。