と思った
と感じて
[w]
いたことがわかったから。
E に入る適当な語を本文のこれより前から漢字二字の熟語で
問七
答えなさい。
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
今は昔、百済の川成といふ絵師ありけり。 世に並びなき者にてありけ
の絵も
る。滝殿の石もこの川成が立てたるなり
この川成が書きたるなり。
けり。同じき御堂の 壁
東西
しかる間、川成、従者の童を逃しけり。
(ところで)
を求めけるに求め得ざりければ、ある高家の下部を雇ひて語らひてい
(ある身分の高い家の召使いを)
はく、「おのれが年ごろ使ひつる従者の童、すでに逃げたり。これ尋ねて
(わたしが長年)
捕へて得させよ」と。下部のいはく、「やすきことにはあれども、童の
(知って
顔を知りたらばこそ搦めむ」と。「顔を知らずしてはいかでか搦めむ」と。
いてこそ捕まえることができるでしょう。)
(どうして捕まえること
ができるでしょうか。)
川成②げにさることなり」といひて、畳紙を取り出でて、童の顔
の限りを書き下部に渡して、「これに似たらむ童を捕ふべきなり。東西
の市は人集る所なり。そのほとりに行きてうかがふべきなり」といへば、
下部、その顔の形を取りて、すなはち③市にいきぬ。
(ただちに)
人きはめて多かりといへども、これに似たる童なし。しばらく⑥
でもしやと思ふほどに、これに似たる童出で来たりぬ。その形を取り出
でて比ぶるに、つゆ違ひたる所なし。「これは なりけり」と搦めて、川成)
(少しも)
がもとにゐて行きぬ。川成、これを得て見るに、その童なればいみじく
(たいそう)