30 詩・短歌・俳句2
とうらい
と感じ、新しい季節の到来を歓んでいる。
B
おおきみの
故郷
くわばたけ
大木実
2 次の詩を読んで、あとの問いに答えよ。
①えん
となり
桑畑のむこうに隣の家がある
けむり
三日の暮れ煙があがり灯火がつく
縁の雨戸をくりながら
「おうい」と大きな声でよぶ
しばらくして「おうい」と返事がある
「あしたまた遊ぼうや」
「遊ぼうや」
その家に宗ちゃんという少年がいた
山は暮れ
とや
鳥屋の鶏たちも寝てしまった
そしてせせらぎの聞こえるあたり
今夜も星が美しい
こ
問線「縁の雨戸をくりながら」のここでの意味として最も
適当なものを次から選び、記号で答えよ。
ア縁側の雨戸を取り外しながら。
イ縁側の雨戸を開けながら。
ウ縁側の雨戸を閉めながら。
エ縁側の雨戸をふきながら。
一線② 「「おうい」と大きな声でよぶ」とあるが、だれがだれ
によびかけたと考えられるか。
問四 この詩で作者が最も表現したかったことは何か。 最も適当なも
たいくつ
次から選び、記号で答えよ。
ア 退屈なほどに変化のない、田舎ののんびりした生活。
イ 都会では見られない、明るく元気に遊ぶ子供たちの姿。
めぐ
ウごみごみとした都会と対照的な、自然に恵まれた故郷の風景。
エ故郷ののどかな風景と、なつかしい少年のころの思い出。
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