文章で力だめし
猫がだんだ
んやせてきた。
いっこうに子
供と遊ぶ気色
がない。日が
当たると縁側
に寝ている。
前足をそろえ
た上に、四角な顎をのせて、じっ
と庭の植え込みを眺めたまま、い
つまでも動く様子が見えない。子
供がいくらそのそばで騒いでも、
知らぬ顔をしている。 子供のほう
でも、初めから相手にしなくなっ
た。この猫はとても遊び仲間にで
きないと言わんばかりに、旧友を
他人扱いにしている。子供のみで
はない、手伝いに来ている女はた
だ三度の飯を、台所の隅に置いて
やるだけでそのほかには、ほとん
どかまいつけなかった。
女
なつめ そうせき
(夏目漱石「猫の墓」より)
(3)
1 ―線 ①~⑥は、全て言い切りが「な
い」という形の語です。 これらをA=
助動詞、B=形容詞、C=補助形容詞
に分け、記号で答えなさい。
④
①
B
⑤
②
⑥
③③直前の「し」はサ変の「する」。「せぬ」と言いかえ
よう。「ある」「ない」 を表しているわけではないよ。
―線の「で」と同じ意味・用法の
「で」を、次から一つ選びなさい。
ア 人前で芸を披露する。
イ高価で手が出ない品物だ。
ウお店は十時で終わる。
エ母が喜んでいた。 【ア】
一線⑥の「この」と同じ品詞の語を、
次から一つ選びなさい。
ア 小さい音で音楽を聴く。
イ それは大きな誤解です。
こうなると思っていた。
あれが私の家です。【イ】
「この」は活用しないね。 また、 「猫」と
いう体を修飾しているよ。
②=場所を表す格助詞。 イ形容動詞
の活用語尾、ウ時間を表す格助詞、工接続
助詞「て」が濁ったもの。3=6連体詞。
ア形容詞、ウ副詞、工名詞。
1下⑩~1「そんな彼が・・・・・・気がした」とありますが、
筆者はなぜ、フランシスコがヘスースに引かれた気持ちがわ
A